元彼との別れ | 幸せな離婚~バツイチの選択・・・。

幸せな離婚~バツイチの選択・・・。

両親の反対を押し切って結婚したけれど…。会社の倒産、DV、モラハラ、借金。経験しなくてもいいような経験をしたのち、やっと離婚。しかし離婚後もトラブル続き。でも、前向きな、幸せな離婚だと思っています。

『心機一転・・・?』



『そうだよ。今から心機一転。

これから新たな気持ちで二人で頑張ろうよ。』



『どういうこと・・・?』



『オレはずっと気持ちは変わらないよ。』


『オレと結婚してくれ・・・。』



一気に冷静になった。



今風に言えば、KY だ・・・。



なぜ、こんなときにプロポーズ?


元彼は、以前にも書いたけれど、誕生日とクリスマスには必ずプロポーズしてきた。


今年も、そのセオリーを守ったわけね。


でも、今年は状況が違うと思うんだけど。



『あのね、わかってる?

私には今、好きな人がいて・・・。』



『わかってるけど、それは一時の気の迷いだよ。

キミの事はオレがいちばんわかってるさ。

キミはオレのところに絶対戻ってくるよ。』



コイツはナルシスト・・・?



私はこうやって人に決めつけられることが苦手だ。

誰でもそうかな?

強制されると反発する。



でも、かつてのラブラブの時期のようには反論しなかった。


もう、元彼の秘められた(?)性格はだいぶわかっていた。


元彼は表面では束縛はしないけれど、暗に束縛をしてくる。


もしかしたら、とんでもないヤキモチオトコかもしれない。


それに、自分に相当な自信を持っている。


これはとてもいいことだけれど、時折、自信過剰なところがある。


それが不愉快に感じることも少なくなかった。


元彼の


『キミはどうやって頑張っていても、オレの手のひらから離れられないんだよ。』的な考えが感じられて、無性に腹が立った。


私はあなたの自由になんかならない!




『勝手にそう思わないで。』



私は醒めた声で言った。



こうなったら言うしかない。



『ごめん、私、彼(元夫)が好きだから。

あなたとはもう会えない。』



一気に言った。


元彼は一瞬唖然としていた。


元彼の描いていた筋書きと違ったのね。きっと。




気まずい雰囲気になった私たちは居酒屋さんをあとにした。


そして二人で無言のまま、横断歩道を渡っていた。



いきなり元彼が私の肩を引き寄せた。


そして、横断歩道の真ん中でキス・・・。



『幸せになれよ。ありがとう・・・。』



そのまま、元彼はタクシーに乗った。



残された私は呆然・・・。



元彼なりの演出?かもしれないけれど、三流のお芝居の結末のようで・・・。


結局、元彼はカッコよく去りたかったのね。

それが元彼の精一杯の虚勢だったんだと思う。

でも、全然カッコよくないと思うけど^_^;



なんだか、今思い返しても滑稽な幕切れだった。



このあと、離婚してからまた元彼と再会することになります・・・。


それはまた後日、書きますね。