そう 春夏秋冬が生死の流れならば 

それは 何時始まっていたの?

 

季節は廻り感情は揺らいで生きる

起伏は息を詰めながら次へと向かう

 

零から壱へと繋がる途と 飛び越え参へと至る記憶

全てが歩んだ道筋でも 留まるものは極僅か

 

奇しくも思いは儚く通り過ぎ

苦痛は鮮明に蝕んでいく

 

そう 起承転結が物語を追うならば

それは 誰が決めたと言うの?

 

序章は先を見据えて綴る始まり

期待に息を詰めながら次へと捲る

 

壱から弐へと繋がる言葉 飛び越え伍へと募る想い

全てが辿った粗筋をも 振り返る付箋の在処

 

奇しくも思いは大きく擦れ違い

彼らは鮮明に悩んでいく

 

そう 春夏秋冬が人生を物語るなら

それは 何時を終わりと定めるの?

 

そう 起承転結が生死を彩るならば

それは 誰が見つめていくの?

 

季節が過ぎ去り残る記憶 物語は他者からの媒体

登場人物の中に主人公は居ない