たたき落としてしまった小型UFOがいう。「このままでは地球が爆発する」「地球をすくえるのは、UFOのケムリをあびたおまえだけだ」で、ヒロタの孤軍奮闘がはじまった。
クボさんが入院していると聞いたカズコさん
取引先の親しい女性、
若くてかわいくて、ほんわかした女性だ
仕事での付き合いしかないが、クボさんは3か月前から転勤で、一人東京から来ている為、近くに身内がいないことも知っていた。
心配だったので営業さんに連絡して
「お見舞に行こうと思うから病院教えて!
面会大丈夫かな?」
と尋ねると
「あ、心配ありませんよ。
クボさんを追っかけて、東京から彼氏がきてますから。」
ええっ∑(゚Д゚)!
と言っていたのが先週の事。
それは邪魔するまい(^▽^;)
まだ出勤していないらしいのだが、本当に大丈夫なのか?
「あ、それからカズコさん、彼女ハムスター飼っていて入院できないから自宅療養中です。
それに病気じゃなくて悪阻なんで」
「おめでたなのね!
じゃあその追っかけ彼氏と結婚したんだ!」
「別の男です」
( ̄□ ̄;)!!
こんな短期間に別の男性と結婚とは
営業さんが続けた。
「クボは、見た目は女ですが、中身は男です」
え、なになに?
「遊んでも罪悪感はありませんし、いつも割りきっています」
あそぶ?
「追っかけてきた彼氏と同棲していた時も遊んでいたんです。」
じゃあ同棲していた彼氏は?
「心を病んでしまいました。
彼女を追いかけて来たばかりに知らない土地で知り合いも出来ず、仕事しかする事がなく…あ、最近昇進してました。
マジで男が可愛そうです」
昇進したならいいじゃん
その奔放さ、クボさんって結構若いのねという私の問いにカズコさんは答えた。
「う~~ん、一般的には決して若くないよ。30歳はとうに過ぎてる」
あら
カズコさんは思った。
自分が男でも、クボさんのような女には騙されるし、騙されても構わないと思うだろうと
そんな魅力的な女を結婚へと決心させた男はいったいどんな人なのであろう。
同じく営業さんが言った。
「結婚する事になったのは、飲み屋でクボが友達と飲んでるときに声をかけられた男性だそうです。」
ええっ!
まあ、それも確かに出会い
「彼が毎日モーレツアタックして、2週間で婚約して、2ヶ月後に妊娠して結婚です」
スピード婚!
今、男女共に『結婚を決意するきっかけ』の統計を取ると、「妊娠」が上位にあるらしいが、まさにそれだ
こんな肉食男性が、晩婚と少子化の世の中を救うんだったりして