9月14日  福井県勝山市にある、北谷コミュニティセンターで、高齢者対象のエゴスキュー講座を開催させていただきました。北谷町社会福祉協議会様のご依頼です。15名の参加がありました。股関節や膝関節に人工関節が入った方や、常に首筋が痛い方など、痛みの無い方は少数でした。

どんなふうに、痛みが出るのかということを、簡単に説明したくて、頭をひねったのです。

図に書いても、言葉で説明しても、「しーん」とした重い空気が辺りを漂います。

ましてや、高齢者の方は「わからん!!」という無意識の意思が私を襲います。

決して意地悪ではないので、なんとか、簡単に説明したかったのです。

説明なんてしなくても良いのではないかというご意見もあると思いますが、理屈を知っているのと、知らないのとでは、効果が全く違います。

そんなことを考えながら、参加された方を眺めていたんです。

姿勢をみてしまう癖がついていまして、「肩こりがひどいだろうな」とか「腰が痛そう」などと思ってしまいます。

そして、ひらめきました。そうだ!モデルを使おう!

「この中に、肩こりさんはいらっしゃいませんか?」「この中に、肩こりなんて知らないわ、という方はいらっしゃいませんか?」
募集したところ、50代の肩こりさんと、80代の肩こり知らないさんが出てきました。天の助け!!

横姿を見てもらったら一目瞭然。皆さん一瞬で納得されました。

納得できなかったのは、50代の肩こりさんだけです。
なぜなら、自分の姿勢なんて、なんの興味も持っていなかったのです。
でも、みなさんに指摘されて初めて、自分の肩が丸くて、首が前に出ていることに気がつかれました。

最初の空気を掴んだので、後は楽々です。

北谷町の素晴らしい自然を満喫して、るんるんと山を下りました。「婦人会での講師も頼みたいわ!」のお土産付きです。

モデルになっていただいたお二人の方。感謝!!です。