年末から、永平寺町から委託されて行なっていました介護予防事業が、2月末に終了し、体力測定の効果判定が行われました。

 

体操教室は合計8回、年末年始を挟みましたので、間隔は1〜3週間でした。70〜80代15名程度です。エクササイズの目的を、「バランスと適切な呼吸を回復するメニュー」とし、回数やメニューの数を少しづつ増やし、最終2回で11種類となりました。結果の詳細は、永平寺町の保有となりますので詳しくは書けませんが、平衡性を測定する「開眼片脚立ち」の点数が増えている人が多くなっていました。

 

雪に閉ざされ、しかも年末年始を挟んだ季節の介護予防事業では測定結果が悪くなるのが通常だそうです。なのに、維持か良くなっているのは、効果があったとの主催者側の評価でした。

 

結果が良くなっている人は、自宅でも1〜2つのエクササイズを行っていました。私が驚いたのは、予想以上に自宅でエクササイズを取り入れていた人が多かったことです。多分、半数は実施していたと思います。1回の講習会で行動に移す人は稀ですが、回数を重ねて「快」の経験をしたためではないかと思いました。

 

勝山市の住民である私は、勝山市にも介護予防事業の効果を聞きました。介護予防事業では、体力測定の結果が良くなることは総じて見られないようです。(でも、それ以外の効果があると思います)しかし、毎週1回づつ、期間を設定しないで継続している100歳体操では、体力測定の結果が良くなっているそうです。

 

やはり、いかに運動を生活の中に取り入れるかが、鍵でした。

エクササイズを一つ、ながらエクササイズなら時間もとりません。私が推奨しているのは、歯磨きをするときに洗面所にもたれるのではなく、壁にしっかり立って行おう!、若い人ならエアベンチを!です。

 

認知症予防のゲームを取り入れたり、歌を歌ったりで、色々工夫しました。最初は表情が硬く、歌も歌ってもらえない方もちらほら混じっていましたが、終わる頃には全員大声で笑い、歌い、終わることを残念がってもらえ、楽しく介護予防事業を終えることができました。

 

ここからが大きな壁です。

介護予防事業は無料ですが、自分の懐からいくばくかの費用を支払うとなると、一気に参加者が減ってしまい、自主継続できなくなります。私もボランティアでは責任を持って運営はできません。

甘えかもしれませんが、最初から「10回で無料」というような設定ではなく、介護予防事業の最初は行政がお金を出しても、途中から参加費をとり自主運営していくような、民と連携した予防事業を展開していただけると街に高齢者の行く場が増え、行政に依存する体質も改善するのに、と思っています。