じょんこさんと魔人の双方ウッカリコラボ!を、前中後編でお届けします!
「魔人さん、こぉなって、あ~なって、こぉ~んな感じになっちゃう話を書いて!」byじょんこ ←逆リクできて嬉しそう
「ふむふむ、前後編か、前中後編になりそうですね」by魔人
「うふふ (〃∇〃)」byじょんこ
( ̄ー☆ ←
「それじゃあ、後編までに挿絵描いてね!( ̄▽+ ̄*)」by魔人
←じょんこさん
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
*前編 5/25 0時15分 UP
*中編 5/25 5時 UP
*後編 2-1 5/26 0時10分 UP
*後編 2-2 5/26 0時15分 UP
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
「この溢れる愛を貴方だけに【前編】」
「あ?コレ・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・ああ、またですか?」
「愛する蓮さんへ。Mより・・・・・・・ああ、まただな」
「随分熱心ですよね」
「そうだな。こんなとこにまで入れるんだから、業界の人間なんだろうけど、先週までは郵送だったことを考えれば、今後はちょっと警戒が必要かもな」
俺は、手にしたファンからの手紙をビニールの保存袋に突っ込むと、それを何かあったときの為の「証拠品」として事務所に持ち帰るため、自分の鞄に仕舞った。
このMという女性は、2か月前には蓮に熱心なファンレターを送ってくるごく普通のファンだった。そして、その段階では、俺や蓮がその女性を認識することは不可能だった。
日に何百通ものファンレターが送られてくる蓮が、それを自分で開封することなどしたくても出来ないことで。
その変わり、送り主や内容の把握管理はコンピューターがしてくれている。(データを打ち込むのは人間だが)
しかし、それが1か月毎日となると、将来の危険分子として、コンピューター集計上で黄色信号を灯され、事務所の担当セクションに報告がいき、それより自体が悪化したと見なされれば、俺たちの元にも情報が上がってくることとなる。
今回は、2か月間の間にどんどん増える手紙の量が尋常ではなく。(届いたのは60通ではないということだ)
内容も、最初は紳士的な態度を褒めるところから始まり、徐々にそれが容姿の賛辞に変わり、映画やドラマの感想も加わり、どこで見ているのか日常的な出来事への感想や意見まで書かれだし、最近は共演者の演技や評判、うわさ話を悪意を込めて書き連ねてくるようになった。
こういうファンは危険だ。
蓮本人だけでなく、周囲の者へも被害を及ぼすことがあるから。
ただ、事務所に手紙を送ってきているだけなら、移動の際などに注意し、悪口をかかれた共演者とは外部の者から見えるところでは接触しないよう計らえば、双方の被害防止になるはずだった。
どんな共演者も、蓮と始終くっついているわけではないとわかれば、嫉妬も消えるだろうから。
しかし、今週からその手紙が楽屋のドアに挟み込まれるようになってしまった。
こうなると俺も蓮もピリピリせざるを得ない。
マネージャーとして側について警戒するにしても、蓮の仕事は20時間以上続くことも少なくはないのだから、完璧に守り通すのは至難の業だ。
蓮に接触する人間までチェックしているかのような、手紙の内容はハッキリ言ってかなり怖い。
共演者には事務所を通じて、楽屋には近づかないように注意してあるが。
お陰で、キョーコちゃんとの接触もできなくなった。
今回しておいた「注意」がなければ、今もこの部屋のドアを叩いてそうな、蓮に会う度にベタベタ絡みついこようとする共演女優よりは危険は少ないと思うが、あの娘の場合、守ってくれるマネージャーさえついていないのだから、もしものことを考え、今は蓮による車の送迎も全面禁止にしていた。
楽屋での電話も、話声を聞かれるとマズイから禁止してるし。
現在、蓮とキョーコちゃんが話せるのは、事務所の中の限られた場所だけ。
だが、今している警戒行動のうちのいくつかは、相手の素性調査が終われば、やめる予定だった。
最初は普通のファンレターだったのだから、住所から簡単に調べだせる相手の筈で、それを掴めば、対策も容易になると思っていたから。
なのに。
続く
「魔人さん、こぉなって、あ~なって、こぉ~んな感じになっちゃう話を書いて!」byじょんこ ←逆リクできて嬉しそう
「ふむふむ、前後編か、前中後編になりそうですね」by魔人
「うふふ (〃∇〃)」byじょんこ
( ̄ー☆ ←
「それじゃあ、後編までに挿絵描いてね!( ̄▽+ ̄*)」by魔人
←じょんこさん
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
*前編 5/25 0時15分 UP
*中編 5/25 5時 UP
*後編 2-1 5/26 0時10分 UP
*後編 2-2 5/26 0時15分 UP
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
「この溢れる愛を貴方だけに【前編】」
「あ?コレ・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・ああ、またですか?」
「愛する蓮さんへ。Mより・・・・・・・ああ、まただな」
「随分熱心ですよね」
「そうだな。こんなとこにまで入れるんだから、業界の人間なんだろうけど、先週までは郵送だったことを考えれば、今後はちょっと警戒が必要かもな」
俺は、手にしたファンからの手紙をビニールの保存袋に突っ込むと、それを何かあったときの為の「証拠品」として事務所に持ち帰るため、自分の鞄に仕舞った。
このMという女性は、2か月前には蓮に熱心なファンレターを送ってくるごく普通のファンだった。そして、その段階では、俺や蓮がその女性を認識することは不可能だった。
日に何百通ものファンレターが送られてくる蓮が、それを自分で開封することなどしたくても出来ないことで。
その変わり、送り主や内容の把握管理はコンピューターがしてくれている。(データを打ち込むのは人間だが)
しかし、それが1か月毎日となると、将来の危険分子として、コンピューター集計上で黄色信号を灯され、事務所の担当セクションに報告がいき、それより自体が悪化したと見なされれば、俺たちの元にも情報が上がってくることとなる。
今回は、2か月間の間にどんどん増える手紙の量が尋常ではなく。(届いたのは60通ではないということだ)
内容も、最初は紳士的な態度を褒めるところから始まり、徐々にそれが容姿の賛辞に変わり、映画やドラマの感想も加わり、どこで見ているのか日常的な出来事への感想や意見まで書かれだし、最近は共演者の演技や評判、うわさ話を悪意を込めて書き連ねてくるようになった。
こういうファンは危険だ。
蓮本人だけでなく、周囲の者へも被害を及ぼすことがあるから。
ただ、事務所に手紙を送ってきているだけなら、移動の際などに注意し、悪口をかかれた共演者とは外部の者から見えるところでは接触しないよう計らえば、双方の被害防止になるはずだった。
どんな共演者も、蓮と始終くっついているわけではないとわかれば、嫉妬も消えるだろうから。
しかし、今週からその手紙が楽屋のドアに挟み込まれるようになってしまった。
こうなると俺も蓮もピリピリせざるを得ない。
マネージャーとして側について警戒するにしても、蓮の仕事は20時間以上続くことも少なくはないのだから、完璧に守り通すのは至難の業だ。
蓮に接触する人間までチェックしているかのような、手紙の内容はハッキリ言ってかなり怖い。
共演者には事務所を通じて、楽屋には近づかないように注意してあるが。
お陰で、キョーコちゃんとの接触もできなくなった。
今回しておいた「注意」がなければ、今もこの部屋のドアを叩いてそうな、蓮に会う度にベタベタ絡みついこようとする共演女優よりは危険は少ないと思うが、あの娘の場合、守ってくれるマネージャーさえついていないのだから、もしものことを考え、今は蓮による車の送迎も全面禁止にしていた。
楽屋での電話も、話声を聞かれるとマズイから禁止してるし。
現在、蓮とキョーコちゃんが話せるのは、事務所の中の限られた場所だけ。
だが、今している警戒行動のうちのいくつかは、相手の素性調査が終われば、やめる予定だった。
最初は普通のファンレターだったのだから、住所から簡単に調べだせる相手の筈で、それを掴めば、対策も容易になると思っていたから。
なのに。
続く