「不安な夜1」
「不安な夜2」
「不安な夜3」
「不安な夜4」
「不安な夜5」


只今「不安な夜1」をリク罠にした魔人的お祭り開催中!
始まりはひとつ、終わりは幾通りも!!な
パラレルエンディング★リク罠 「不安な夜」
続編お披露目特設お祭り会場はこちらо(ж>▽<)y ☆





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「不安な夜6」


例えその身は手の届く範囲にいようとも、その心はどこか遠いところにあった。

俺には見えない、どこかに。

俺には感じられない、どこかに。



でも、触れたい。

最上さんの心に。最上さんの身体に。



彼女を見かける度に駆け寄り、抱きしめたかった。

その存在が俺の目の前から消えてしまわないように。

彼女の中で稀薄な存在となってしまった俺を感じてもらえるように。




抱きしめられたら・・・・・・・・・・・

俺にその勇気があれば・・・・・・・・・・・






『敦賀さんには会いたくありませんでした』



臆病な俺は、あの一夜からもっと臆病になった。

職場の後輩である最上さんに向って、声をかけることすらできない程に。



『敦賀さんには会いたくありませんでした』


彼女を見かける度に、頭の中に響く彼女からの拒絶の言葉。

(これは、俺の臆病な心が作り出した幻聴だ!)

そう理解していても、俺はそれに縛られてしまう。

今、この瞬間にも。




この目には愛しい彼女の姿が映っているというのに。


俺にできることは、彼女を見つめることだけ。




近づきすぎず、離れすぎず・・・・・・・・・・・

気づかれないように、そっと。


偶然最上さんに会えた日には時間の許す限り。



そっと。




続く。「不安な夜7」




ストカ蓮誕生w



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