「不安な夜1」
「不安な夜2」
「不安な夜3」
「不安な夜4」
「不安な夜5」
「不安な夜6」
「不安な夜7」



只今「不安な夜1」をリク罠にした魔人的お祭り開催中!
始まりはひとつ、終わりは幾通りも!!な
パラレルエンディング★リク罠 「不安な夜」
続編お披露目特設お祭り会場はこちらо(ж>▽<)y ☆





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「不安な夜8」


同じLME所属で、同じタレント部所属なブリッジロックと最上さんの仲が良い事は何年も前から知っていた。リーダーの光という男が最上さんのことを好きなことも・・・・・・ずっと前から把握していた。

しかし、最上さんが彼のことは気のいいお兄さんぐらいにしか思っていないこともすで確認済みで、今の俺の立ち場はどうあれ、彼をライバルだとは思っていなかった。

彼女の微笑みを受けることも、会話を楽しむことも、許せないとは思うが、俺の怒りは彼ではなく、そのことを彼に許している最上さんの方へと向っていった。

なのに、彼女はその罪に気づきもしないで、次から次へと男を魅了して歩いていた。

俺が目撃しただけでも、今の時点で7人目。←(ブリッジ3人も入ってます)

そして、8人目の男が現れた。



にこやかに微笑みながら、最上さんに近づき、当然の様に彼女の肩に手を回すその男が。




(どうして、その腕を許す?)

(どうして、そんなに親密そうなんだ?)

(どうして、一緒に歩いているんだ?)


肩を抱かれた最上さんとその男はまるで恋人同士の様にみえた。


これまでの様に立ち止まって世間話をするのではなく、予め待ち合わせていた恋人同士の様にどこかに向う二人。



(どうして?)

(いつのまに?)

(何故、貴島なんだ?)


彼女に対する怒りで、臆病な心を覆い尽くした俺は、二人を引き離すべく歩き出した。顔を近づけ、お互いの耳元で囁き合いながら会話する二人の下へと。

そして、聞いてしまった。


「ああ、やっと今日が来たね。俺、もう待ち通しくて、思わず◯◯ちゃんを迎えにきちゃったよ」
「クスクス。もう◯◯君ったらw」

「君のことをやっと発表できると思ったら、嬉しくってね。これからはもう隠さなくていいんだし、いろいろ楽になるよね。◯◯での◯◯とかも堂々とできるし」
「うふふ、私も嬉しいです。今後はコソコソ◯◯しなくて済むんですから」

「あ、発表の時の衣装は俺セレクトだよ。衣装さんにお願いして、選ばせてもらったから」
「本当ですか?それは楽しみです」


(二人で発表って何だ?)

(これまで隠していたって?)




ところどころ聞こえない箇所はあったが、それは問題ではなかった。

問題だったのは、俺の頭に浮かんでしまったモノ・・・・・・・・・・・


「交際発表をする」二人の姿だった。



続く。→「不安な夜9」



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