いつから放置してるんだかもう記憶にない、ブログ開設3日目に仕掛けた罠への自爆ドボン作。読み直すだけでは書けない気がしてきたので、修正しながら1話から順にアップしていきます。
(投稿済みだった分の加筆修正は終了し、現在は書いてすぐアップという、通常運転な危険投稿を繰り返しています)←誤字脱字ありまくり
素敵な獲物さん作でなくて、ほんと申し訳ないです。(´・ω・`)
魔人の駄作なんて、興味ないし!という99パーの方はバックプリーズ。
暇つぶしのために読んでやるぜ!という勇者さんのみ読んでくださいね。(;´▽`A``
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
逃げる彼女をつかまえろ!<1><2><3><4><5><6><7><8><9><10><11><12><13><14><15><16><17><18><19><20><21><22><23><24><25><26><27><28><29>
逃げる彼女をつかまえろ!第30話
己に向かって伸ばされた腕。
その指先がクイクイと動く。
“ヘイ、カモ~ン”
ラブミー部室の再奥から、そのジェスチャーはなされていた。
それをキョーコは呆然と見ていた。
蓮の方は心も体も準備万全で、待ち構えている。
しかしながら、イソイソとソファーに寝転がり、ウキウキとキョーコを側に呼ぶその男の行動にキョーコは全くついて行けてなかった。
(半裸の敦賀さんがソファーに寝転がって私を手招きしてる……これは一体何??えーと、えーーと!!!)
残念ながらキョーコが必死に求めた曲解は不発に終わり、あっさりと答えが出てしまった。
恋愛関係のこと以外には察しがいいキョーコなのである。
だからわかった。
これは、以前、ホテルの廊下でシーツinカイン兄さんに「来い!」と呼ばれたときと同じ流れなのだと。
カイン兄さんじゃないけど、同じ様に半裸な蓮。
そのお胸様を目指して来るように!
というのがソファーの上の敦賀様の御要望なのだ。
おまけに、その御要望には、御胸様へのシルシづけが含まれている。
多分。
いや、きっと。
(いやいやいやっ!ちょっと待ってください!!)
要望はよーーく理解したが、キョーコは先程既に「シルシ」付け作業を済ませているのだ。
恥ずかしいのを我慢して!
(位置が低いから何だっていうの?いいじゃない!!そこで!)
敦賀蓮氏の希望「シルシ」付けポイントは御胸様であるらしい。
キョーコが実際に付けたのは鳩尾様に!である。
(うううっっ!希望の場所じゃないのはわかったけど、やっぱりもう一度なんて恥ずかしすぎる!!あの体勢で待ってるってことは……私が敦賀さんを襲ってるみたいな絵になるんじゃない?嫌ぁあああああん!絶対嫌!!)
ジリジリ。
止まっていたキョーコが動き出した。
後ろ向きに。
「も、最上さん、来て!お願い……」
慌ててキョーコの名前を呼ぶ蓮。
「で、でも……」
「お願い……」
キョーコの前においでおいでするカイン丸の幻が見えた。
(ぐっ)
後退していた足が止まった。
1歩前に。
「お願い……」
もう1歩前に。
「来て?」
さらに1歩。
それを繰り返すこと数回。
ゆっくり、ゆっくりと蓮に近づいていくキョーコ。
そして、もうあと2歩程で蓮が差し出した腕に届くというそのとき。
それは聞こえた。
コンコン!
「社ですけど」
コンコン!
ガチャガチャ!
「あれ?鍵がかかってる?おーい、蓮、いないのか~?」
その声に慌てたのは蓮。キョーコは救いの主の来訪に喜んだ。
「え?社さん?あ、あのちょっと待ってく」「は、はい!!おります!いらっしゃいます!」
そしてキョーコの身は、蓮の下に辿り着くまでもうあとたったの2歩というその位置から、あっという間にドア前まで移動し。
「も、最上さん、開けないで!!」
蓮の制止虚しく、鍵を開けていた。
そして社は見てしまった。
ホッとした顔で自分を迎えるキョーコと……
……部屋の奥のソファーに半裸で寝転がっている、怪しいことこの上ない自分の担当俳優の姿を。
結果。
入り口付近でシャツを脱ぎ捨てていた蓮は、それを身に纏う間もなく、犯行現場を暴かれることになってしまった。
そう。
未遂ではない。
社のスゥッと細められた視線に晒されている蓮には、もうそれが“ついて”いるのだから。
自身のマネージャーのその氷の視線は、彼の特技ブリザード以上の被害を蓮に与えた。
青ざめた顔でカチンコチン。
会話能力も思考能力も凍ったかのように機能しなくなっていた。
「あの!では、ではっ!!私はこれでっ!!」
その間にお弁当箱と鞄を胸に抱きしめたキョーコは、待機する筈の部屋から逃げ出していたのだった。
<31>に続く
非常に反応の少ない魔人駄作。
ここんとこ優しい方々が、コメントを入れてくださる様になりました。
皆様有り難うございます!(〃∇〃)
引き続き感想コメント(コメ欄&拍手コメ欄より)お待ちしております!
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己に向かって伸ばされた腕。
その指先がクイクイと動く。
“ヘイ、カモ~ン”
ラブミー部室の再奥から、そのジェスチャーはなされていた。
それをキョーコは呆然と見ていた。
蓮の方は心も体も準備万全で、待ち構えている。
しかしながら、イソイソとソファーに寝転がり、ウキウキとキョーコを側に呼ぶその男の行動にキョーコは全くついて行けてなかった。
(半裸の敦賀さんがソファーに寝転がって私を手招きしてる……これは一体何??えーと、えーーと!!!)
残念ながらキョーコが必死に求めた曲解は不発に終わり、あっさりと答えが出てしまった。
恋愛関係のこと以外には察しがいいキョーコなのである。
だからわかった。
これは、以前、ホテルの廊下でシーツinカイン兄さんに「来い!」と呼ばれたときと同じ流れなのだと。
カイン兄さんじゃないけど、同じ様に半裸な蓮。
そのお胸様を目指して来るように!
というのがソファーの上の敦賀様の御要望なのだ。
おまけに、その御要望には、御胸様へのシルシづけが含まれている。
多分。
いや、きっと。
(いやいやいやっ!ちょっと待ってください!!)
要望はよーーく理解したが、キョーコは先程既に「シルシ」付け作業を済ませているのだ。
恥ずかしいのを我慢して!
(位置が低いから何だっていうの?いいじゃない!!そこで!)
敦賀蓮氏の希望「シルシ」付けポイントは御胸様であるらしい。
キョーコが実際に付けたのは鳩尾様に!である。
(うううっっ!希望の場所じゃないのはわかったけど、やっぱりもう一度なんて恥ずかしすぎる!!あの体勢で待ってるってことは……私が敦賀さんを襲ってるみたいな絵になるんじゃない?嫌ぁあああああん!絶対嫌!!)
ジリジリ。
止まっていたキョーコが動き出した。
後ろ向きに。
「も、最上さん、来て!お願い……」
慌ててキョーコの名前を呼ぶ蓮。
「で、でも……」
「お願い……」
キョーコの前においでおいでするカイン丸の幻が見えた。
(ぐっ)
後退していた足が止まった。
1歩前に。
「お願い……」
もう1歩前に。
「来て?」
さらに1歩。
それを繰り返すこと数回。
ゆっくり、ゆっくりと蓮に近づいていくキョーコ。
そして、もうあと2歩程で蓮が差し出した腕に届くというそのとき。
それは聞こえた。
コンコン!
「社ですけど」
コンコン!
ガチャガチャ!
「あれ?鍵がかかってる?おーい、蓮、いないのか~?」
その声に慌てたのは蓮。キョーコは救いの主の来訪に喜んだ。
「え?社さん?あ、あのちょっと待ってく」「は、はい!!おります!いらっしゃいます!」
そしてキョーコの身は、蓮の下に辿り着くまでもうあとたったの2歩というその位置から、あっという間にドア前まで移動し。
「も、最上さん、開けないで!!」
蓮の制止虚しく、鍵を開けていた。
そして社は見てしまった。
ホッとした顔で自分を迎えるキョーコと……
……部屋の奥のソファーに半裸で寝転がっている、怪しいことこの上ない自分の担当俳優の姿を。
結果。
入り口付近でシャツを脱ぎ捨てていた蓮は、それを身に纏う間もなく、犯行現場を暴かれることになってしまった。
そう。
未遂ではない。
社のスゥッと細められた視線に晒されている蓮には、もうそれが“ついて”いるのだから。
自身のマネージャーのその氷の視線は、彼の特技ブリザード以上の被害を蓮に与えた。
青ざめた顔でカチンコチン。
会話能力も思考能力も凍ったかのように機能しなくなっていた。
「あの!では、ではっ!!私はこれでっ!!」
その間にお弁当箱と鞄を胸に抱きしめたキョーコは、待機する筈の部屋から逃げ出していたのだった。
<31>に続く
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ここんとこ優しい方々が、コメントを入れてくださる様になりました。
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