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愛の言葉は難しい 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 11 / 12

「愛の言葉は難しい 13-side Ren-」

「……ただいま」

誰もいないことはわかっているのに、玄関で言いたくなったこの言葉。

随分長い間、最上さんからの「おかえりなさい」を聞いていない。

だけど、今日の昼間にはこの家に居たんだ、最上さんが。

だから、きっと……

今ならまだ、彼女の気配が残っている筈だ。

おかえりなさいって、俺を出迎えてくれている筈だ。

……見えないし、聞こえないけど。

「お腹空いたよ、今日は何を作ってくれたの?」

リビングを通り過ぎ、ダイニングに向かった俺は、そこに残っている筈の彼女の残像に向かって甘えてみた。

それに、可愛い笑顔で応えてくれたのは、日頃の鍛錬の成果か、恐ろしくリアルな脳内映像の最上さんである。

「うふふ、今日のご飯は◯◯××ですよ」

声の方も完璧だったのに、残念なことにそこで脳内音声が途絶えてしまった。

台詞のメニュー部分が埋まらなかったのだ。

脳内映像にも現実でも、ダイニングテーブルの上には何も載っていない。

もしかして、キッチンにある?

冷蔵庫の中ってこともあるよな。

なんせお昼間に作ってくれたんだし。

そう考えキッチンに足を運んでみれば、カウンターの上にはそれらしきものはなく……

「やっぱり冷蔵庫か?」

そう思って開けてみれば、そこにも何もない。

「冷凍??」

もしかしてと開けてみたそこには……想像とは違うものが入っていた。

そして、ある筈のものがなかった。

「え?」


14に続く

スッカリ妄想族な蓮さん。
間抜け顔で冷凍庫内を凝視。

このあと・・・・チーーーン


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