魔人の駄作は受付NGな方は、バックプリーズ!!(・∀・)

愛の言葉は難しい 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 11 / 12 / 13 / 14 / 15 / 16 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 22 / 23 / 24 / 25 / 26 / 27 / 28 / 29 / 30 / 31 / 32 / 33 / 34 / 35 / 36 / 37 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 43 / 44 / 45 / 46


「愛の言葉は難しい 47-Yashiro-」

蓮の失態に関して「金持ちセレブバカボンスター俳優の気まぐれで処理しても問題ない」と言いきったミナトの表情からは、先程まであった氷の様な冷たさは消えていた。

残念なモノを見る様なその目を、好意的なものと捉えることができるとは思えないが、取りつく島がないこ程敵意むき出しだったミナトよりは随分マシだと、社には思えた。

しかし、このチャンスに「取りつかなければならない」筈の男はただ困惑しているだけで動く気配がない。

それに社は焦れた。

───おいおい、蓮、何ボケっとしてんだ!お前の主張に馬鹿な子判定受けて終わりにしたいのか?早く動かないと、社長のフォローもきかなくなるぞ!!

焦る社を後目に、ミナトとローリィのやり取りは続く。

「まぁ、最後の情けで、1回だけチャンスを与えてやってもいいんじゃないか?」

「最後ね……本当に最後にしますよ?あと、二人のやり取りは全部聞かせてもらうし、キョーコの様子に関係なく、俺が駄目だと判断したら、以後一切の接触を絶たせていただきますから」

「ま、仕方がねぇな。悪化させて何年も病院で過ごすなんてことにならずに社会復帰できたのは、ミナトのお陰だしな。俺も感謝してる。だから、二人のやり取りに対しての判断には文句は言わねぇよ。社もいいよな?」

突然話を振られビックリはしたが、状況がわかっている社に否はなかった。

「勿論です。なので、最後のチャンスを……俺からもお願いします!」

───今回の原因になったこともだけど、社長に腹を括って動けと言われても何か月も動けなかった蓮にこれ以上の情けは必要ないよな。うん!蓮、ここは自力で頑張れ!!

「そうですか。なら……1回だけ。ですが、条件はつけさせていただきます」

そう言って、突きつけられた条件は、社が想像していたものより遥かに優しいものだった。

蓮がどう思っているかは別にして。


48につづく。

蓮さん、今度は試験に合格できるのか?運命の分かれ道まであと少し?

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