連日アップされている楽しい楽しい、yununo様と一葉梨紗様の愛溢れる捧げ合い(応酬)シリーズに、何故かろーりんぐ中であります。
蓮キョ愛捧げあい(応酬)シリーズ企画目次ページはこちら!
──────────────────────────
有限実践組-skipbeat-・一葉梨紗様企画目次
【完】蓮キョ愛シリーズ目次1:スタートから2014年9月までに完結したコラボ連載シリーズ一覧と、読切一覧の目次はこちらです。
【完】蓮キョ愛シリーズ目次2 :2014年10月以降完結したコラボ連載シリーズの一覧目次はこちらです。
蓮キョ愛シリーズ<連載中>目次3:現在、コラボ連載中のシリーズ一覧目次はこちらです。
yununoのブログ・yununo様企画目次
企画目次1:応酬コラボ連載中の目次
企画目次2:応酬コラボ完結編の目次
企画目次3:読み切り編の目次
──────────────────────────
宝物シリーズ
宝物は誰のモノ?
1 蓮side (セ作)
【噂のCMポスターはこちら】(ロックロック様)
2 光side (リ作)
【番外編】光side (ゆみーのん様)
3 尚side (セ作)
4 貴島side 前編 後編 (セ作)
5 レイノside (ユ作)
6 マリアside (リ作)
7 緒方side (ユ作)
8 社side (リ作)
9 奏江side 前編 後編 (リ作)
10 対決編 前編 後編 (セ作)
11 貴島side (リ作)
12 社side (リ作)
13 飛鷹side (リ作)
14 レイノside (リ作)10/4
15 マリアside (リ作)10/6
16 ルトside (リ作)10/9
17 キョーコside・完結 (リ作)10/12
(その他の作品は企画目次からどうぞ!)
宝物は誰のモノ?4~side貴島 前編~の続きです。(^-^)/
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
蓮キョ愛捧げあい(応酬)宝物シリーズ
■宝物は誰のモノ?4~side貴島 後編~■
『 羽の様にかろやかな靴を履いて、自由に舞い上がろう! 』
貴島とマネージャーの関谷が所属事務所のドアを開けた瞬間、二人の耳に馴染みのあるキャッチフレーズが飛び込んできた。
事務所のロビーに設置してある大型テレビから丁度件のCMが流れており、それを社長と複数の社員が食い入るように見ていた。
───ここは休憩室かっ!
関谷のツッコミが彼の脳内で炸裂してる間に、担当俳優は暢気な調子でテレビに夢中な者達に近づいていった。
「ただいま~~!」
CMが終わった瞬間を見計らって声をかけると、その場に居た者達が振り返って口々にお疲れ様やおかえりという言葉を返してくれる。
「おう、貴島と関谷か。お疲れさん」
企業の長らしい鷹揚な物言いで応えた社長に、貴島が首をひねりながら質問を投げかけた。
「珍しいですね、社長がここにいらっしゃるなんて」
社長が混ざった打ち合わせには通常事務所の奥にある応接ルームを使う。事務所のロビーにある椅子やテーブルは軽い打ち合わせ向きで、社長が会う様な客をもてなすには向かないからだ。
「ちょっとこの大型テレビに用があってな。あっちの部屋のスクリーンや小型テレビじゃなく、大きくて奇麗な画像でみたいとかで…」
「?どなたかと打ち合わせだったんですか?」
もうその客が帰ったであろうことは、貴島にもその場の雰囲気でわかっていたが、相手が誰だったのかまではわからない。
「打ち合わせ…じゃないな。ま、ちょっと会長の息子がな…」
「え?会長の息子さんって、ここの事務所にはまったく関係ない仕事をされてましたよね?もしかして、そちらをやめて事務所の方に?」
「いや、違う違う。彼はただちょっとコネを使って、ほしいものを手に入れようとしただけだよ」
「はぁ、なるほど。でも、確か芸能界にも芸能人にもまったく興味ないとか以前聞いたような?」
芸能人に会いたいやらサインが欲しいやら。業界関係者には親戚や友人知人からその様な要請が入ることが多い。だが会長の息子がその類いの要請をしてくるとは予想外だった。
大変な堅物で、テレビなど時間の無駄だと自宅に置いてもいない。この業界には興味もないし、芸能人の所属事務所の経営に加わる気など一切ない。
そう、息子に言い切られたと以前に会長が嘆いていたのを聞いていたのだ。
「車を運転中に、街頭テレビでやられたそうだ」
「は??」
「信号待ちしてたら、目に飛び込んできたんだと」
「へ??」
話を聞いていくうちに、貴島の心に不安が宿る。
───なんだか、嫌な予感がするんだけどぉ!!
どうやら一目惚れの様なモノをしてしまったらしい会長の息子。
一目惚れした相手のことを聞く為、普段は寄り付きもしない実家に行き、業界関係者である父親を質問攻めにしたらしい。
そして、この事務所にお宝があることを聞いたらしい。
そして、それを「貰いに」ここに来たらしい。
ついでに家にはない大型テレビでCMをじっくり観ていったらしい。
事務所にあったお宝は1セットのみ。
貴島が「キープ」していた筈のそれだけ。
それが…
「えぇえええええええええええ!嘘デショ!!?俺のアレを渡しちゃったんですか?」
残念な事実を知ってしまった貴島の悲鳴のような絶叫が事務所内に響き渡る。
「うわー!俺の癒しがぁあああああああ!」
その場にガックリと膝をついてしまった貴島の肩を、社長やその周囲にいた人間がポンと叩いて通り過ぎて行く。
最後に残ったのは、マネージャーの関谷のみ。
「貰ってすぐに持ち帰っておくべきだったな。って言うか、貰えたって自慢したあと、事務所に飾っておいたのが悪かったな」
現在業界関係者の中でも苛烈な争奪戦が繰り広げられているというプレミアモノのあのポスター。
それを追加で入手するのはまず無理であり、落ち込んでいる担当俳優にかけられるのは慰めにもならないそんな言葉しかなかった。
その後、執念でポスターを自力入手した貴島だったが、そのことを知るのはマネージャーの関谷只1人であったと言う。
yununo様作、宝物は誰のモノ?5~sideレイノ~に続く
今回も短いですけど、風邪っぴきなユーちゃんのお見舞い第2弾アップでございます!
蓮キョ愛捧げあい(応酬)シリーズ頑張れ~な応援は拍手かコメ欄に!(●´ω`●)ゞ
蓮キョ愛捧げあい(応酬)シリーズ企画目次ページはこちら!
──────────────────────────
有限実践組-skipbeat-・一葉梨紗様企画目次
【完】蓮キョ愛シリーズ目次1:スタートから2014年9月までに完結したコラボ連載シリーズ一覧と、読切一覧の目次はこちらです。
【完】蓮キョ愛シリーズ目次2 :2014年10月以降完結したコラボ連載シリーズの一覧目次はこちらです。
蓮キョ愛シリーズ<連載中>目次3:現在、コラボ連載中のシリーズ一覧目次はこちらです。
yununoのブログ・yununo様企画目次
企画目次1:応酬コラボ連載中の目次
企画目次2:応酬コラボ完結編の目次
企画目次3:読み切り編の目次
──────────────────────────
宝物シリーズ
宝物は誰のモノ?
1 蓮side (セ作)
【噂のCMポスターはこちら】(ロックロック様)
2 光side (リ作)
【番外編】光side (ゆみーのん様)
3 尚side (セ作)
4 貴島side 前編 後編 (セ作)
5 レイノside (ユ作)
6 マリアside (リ作)
7 緒方side (ユ作)
8 社side (リ作)
9 奏江side 前編 後編 (リ作)
10 対決編 前編 後編 (セ作)
11 貴島side (リ作)
12 社side (リ作)
13 飛鷹side (リ作)
14 レイノside (リ作)10/4
15 マリアside (リ作)10/6
16 ルトside (リ作)10/9
17 キョーコside・完結 (リ作)10/12
(その他の作品は企画目次からどうぞ!)
宝物は誰のモノ?4~side貴島 前編~の続きです。(^-^)/
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
蓮キョ愛捧げあい(応酬)宝物シリーズ
■宝物は誰のモノ?4~side貴島 後編~■
『 羽の様にかろやかな靴を履いて、自由に舞い上がろう! 』
貴島とマネージャーの関谷が所属事務所のドアを開けた瞬間、二人の耳に馴染みのあるキャッチフレーズが飛び込んできた。
事務所のロビーに設置してある大型テレビから丁度件のCMが流れており、それを社長と複数の社員が食い入るように見ていた。
───ここは休憩室かっ!
関谷のツッコミが彼の脳内で炸裂してる間に、担当俳優は暢気な調子でテレビに夢中な者達に近づいていった。
「ただいま~~!」
CMが終わった瞬間を見計らって声をかけると、その場に居た者達が振り返って口々にお疲れ様やおかえりという言葉を返してくれる。
「おう、貴島と関谷か。お疲れさん」
企業の長らしい鷹揚な物言いで応えた社長に、貴島が首をひねりながら質問を投げかけた。
「珍しいですね、社長がここにいらっしゃるなんて」
社長が混ざった打ち合わせには通常事務所の奥にある応接ルームを使う。事務所のロビーにある椅子やテーブルは軽い打ち合わせ向きで、社長が会う様な客をもてなすには向かないからだ。
「ちょっとこの大型テレビに用があってな。あっちの部屋のスクリーンや小型テレビじゃなく、大きくて奇麗な画像でみたいとかで…」
「?どなたかと打ち合わせだったんですか?」
もうその客が帰ったであろうことは、貴島にもその場の雰囲気でわかっていたが、相手が誰だったのかまではわからない。
「打ち合わせ…じゃないな。ま、ちょっと会長の息子がな…」
「え?会長の息子さんって、ここの事務所にはまったく関係ない仕事をされてましたよね?もしかして、そちらをやめて事務所の方に?」
「いや、違う違う。彼はただちょっとコネを使って、ほしいものを手に入れようとしただけだよ」
「はぁ、なるほど。でも、確か芸能界にも芸能人にもまったく興味ないとか以前聞いたような?」
芸能人に会いたいやらサインが欲しいやら。業界関係者には親戚や友人知人からその様な要請が入ることが多い。だが会長の息子がその類いの要請をしてくるとは予想外だった。
大変な堅物で、テレビなど時間の無駄だと自宅に置いてもいない。この業界には興味もないし、芸能人の所属事務所の経営に加わる気など一切ない。
そう、息子に言い切られたと以前に会長が嘆いていたのを聞いていたのだ。
「車を運転中に、街頭テレビでやられたそうだ」
「は??」
「信号待ちしてたら、目に飛び込んできたんだと」
「へ??」
話を聞いていくうちに、貴島の心に不安が宿る。
───なんだか、嫌な予感がするんだけどぉ!!
どうやら一目惚れの様なモノをしてしまったらしい会長の息子。
一目惚れした相手のことを聞く為、普段は寄り付きもしない実家に行き、業界関係者である父親を質問攻めにしたらしい。
そして、この事務所にお宝があることを聞いたらしい。
そして、それを「貰いに」ここに来たらしい。
ついでに家にはない大型テレビでCMをじっくり観ていったらしい。
事務所にあったお宝は1セットのみ。
貴島が「キープ」していた筈のそれだけ。
それが…
「えぇえええええええええええ!嘘デショ!!?俺のアレを渡しちゃったんですか?」
残念な事実を知ってしまった貴島の悲鳴のような絶叫が事務所内に響き渡る。
「うわー!俺の癒しがぁあああああああ!」
その場にガックリと膝をついてしまった貴島の肩を、社長やその周囲にいた人間がポンと叩いて通り過ぎて行く。
最後に残ったのは、マネージャーの関谷のみ。
「貰ってすぐに持ち帰っておくべきだったな。って言うか、貰えたって自慢したあと、事務所に飾っておいたのが悪かったな」
現在業界関係者の中でも苛烈な争奪戦が繰り広げられているというプレミアモノのあのポスター。
それを追加で入手するのはまず無理であり、落ち込んでいる担当俳優にかけられるのは慰めにもならないそんな言葉しかなかった。
その後、執念でポスターを自力入手した貴島だったが、そのことを知るのはマネージャーの関谷只1人であったと言う。
yununo様作、宝物は誰のモノ?5~sideレイノ~に続く
今回も短いですけど、風邪っぴきなユーちゃんのお見舞い第2弾アップでございます!
蓮キョ愛捧げあい(応酬)シリーズ頑張れ~な応援は拍手かコメ欄に!(●´ω`●)ゞ