連日アップされている楽しい楽しい、yununo様と一葉梨紗様の愛溢れる捧げ合い(応酬)シリーズに、何故かろーりんぐ中であります。

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宝物シリーズ
宝物は誰のモノ? 
1 蓮side (セ作)
【噂のCMポスターはこちら】(ロックロック様)
2 光side (リ作)
【番外編】光side (ゆみーのん様)
3 尚side (セ作)
4 貴島side 前編 後編 (セ作)
5 レイノside (ユ作)
6 マリアside (リ作)
7 緒方side (ユ作)
8 社side (リ作)
9 奏江side 前編 後編 (リ作)
10 対決編 前編 後編 (セ作)
11 貴島side (リ作)
12 社side (リ作)
13 飛鷹side (リ作)
14 レイノside (リ作)10/4NEW
15 マリアside (リ作)10/6NEW
16 ルトside (リ作)10/9NEW
17 キョーコside・完結 (リ作)10/12NEW
(その他の作品は企画目次からどうぞ!)

「宝物は誰のモノ?10 前編」の続きです。(^-^)/ 
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蓮キョ愛捧げあい(応酬)宝物シリーズ
■宝物は誰のモノ?10 対決編 後編~■


インタビュアーの関心を見事自分達に引き寄せた似非紳士と京子との特別とも言える仲良しアピールは、見る者の記憶をも刺激した。




いちゃベタする蓮と京子。そんな二人を横目で眺めながら、貴島は苦笑と共に溜息を吐き出した。

…ついでに余計な情報も。


「ほんと敦賀君と京子ちゃんって、相変わらず仲がいいよねーっ…てっ、…あっ、そうだ思い出した!」

人差し指を一本立て、おもむろに尚の方へと顔を向ける。

「そう言えば不破君って、京子ちゃんと幼馴染みって話じゃなかった?」 

───貴島さん、何をっ!!

そのセリフに内心焦ったのはキョーコだ。

尚からならともかく、貴島から予想外の話題を振られたキョーコはちょっと顔を引きつらせながらも、ギリギリ笑顔で応えた。

「な…なんで、知って…?」

ただし、表向きなんとか笑顔を保っているそのキョーコの背後では、ムンクの叫び状態の表情をした怨キョが集団で貴島を指差し、「おやびんの黒歴史をこんなところで明かすとは!非道にも程がある!」と非難轟々状態ではあったが。

「いや、百瀬逸美ちゃんからそう聞いたんだけど?違った?俺、逸美ちゃんとメル友だからさ~」 

自分に最悪の質問を投げた男はただ思い出したことを口に出しただけで、実に無邪気なものである。

普段のキャラからしても、無邪気過ぎる程無邪気なその貴島の笑顔をグシャリと潰したい欲求に駆られるが、それで既に出た台詞が回収できる訳ではない。

キョーコは、突然の叫び声でインタビュアーの思考を一度打っ手切った後、ショタローに吠え面をかかせるため、プッチンブリンとお笑いが大好きなことでもバラしてやろうと考えていたのだが、スムーズに今それに進むのは難しくなった。

だけども、諦める気はない。

計画外の貴島のこの失言さえも利用してみせる!と必死に考えた。

「まあ、そうですけど」

ニヤリと勝ち誇ったように笑う尚は何とも憎らしいが、笑っていられるのは今だけとその屈辱に耐える。

「じゃあさ、京子ちゃんならいま不破君が言った人物に心当たりがあるんじゃないの?」

貴島の言葉を受け、更にニヤリと笑った尚。

一度脱線はしたが、思い描いた通りの会話に戻ってきたこのチャンスを彼が逃す訳がない。

「実は…」

そう尚が口を開きかけた所で、これまでの仕返しの様にキョーコがニヤリと不敵に笑った。

「嫌だぁー、貴島さんたら♪もしそれが私だったらこの場で応えにくいじゃないですかぁ?」

頬を赤らめたキョーコのその回答に蓮が目を丸くし奏江が口をあんぐりと開ける。

ほほほほほ…と心の中で高笑いをしながら、現実でも先程の可愛らしい表情から一変、かつて彼女が演じたナツを思い起こすような、美しくも残酷な笑み浮かべたキョーコが、尚を追い詰める。

「ねえ、そう思いません??もしかして、私に特別な感謝の念とかお持ちになっているのなら、今この場で明かしていただいても構いませんけど?ふふ。お礼の言葉とか?さぁ、遠慮なくどうぞ?」

キョーコの言葉に思わずブッと吹き出す蓮。それにムッとしながらも尚は直ぐ様応えることが出来ない。

───ほぉらっ、ショータローくーーん?黙ってないで、何か言って御覧なさいよ?!!

心の中で高らかに笑い続けているキョーコは、勝利を確信していた。

上手く返すことが出来ずイラついた尚は、インタビュー中なのも忘れてチッと舌打ちをしたあと、キョーコを睨みつけながら傲慢に言い放った。

「阿呆かっ!お前に感謝の念なんか持ってる訳ないのに、そんな事言える訳きゃねぇだろがっ!」

本音を言えば、キョーコのお陰なことは幾つもある。しかし、プライドが邪魔して素直に口にすることなど彼には出来よう筈がなかった。

この場には憎らしい敦賀蓮もいるのだから。

既にこのとき。先程まで柄にもなく誠実ぶっていた不破尚はおらず、いつもの俺様な彼が存在アピールしだしていた。

「えぇええ!?番組的には胸躍る展開を期待したんですけどぉ。じゃあ、お二人はただの幼馴染みってことですか?」

すっかりカメラの存在を忘れた尚だったが、ガッカリしたことを隠しもしないインタビュアーの発言によりやっと我に返った。

しかし、時すでに遅し。

「そうですね。特別感ゼロどころかマイナスかもしれない、ただの幼馴染みですね」

スッパリきっぱりと言い放ったキョーコのその笑顔はキュラキュラと実に神々しく輝いていた。


結果的に。

尚の目論見とは真逆の内容の会話がオンエアにのることになったのだが、オンエアにのったのはそれだけではなかった。


「そういえば、世間でも、子供の頃に幼なじみとして会話を交わした経験はあっても大きくなったら出身地が一緒なだけの只の他人って関係は普通ですよね」

蓮の追加の掩護射撃に、同席しながらもこれまで黙って見守っているだけだったキョーコの親友琴南奏江も加勢する。

「そりゃあそうですよ。近所に住んでる同年代の人間は全員親友とか恋人同士になるのが当たり前だったらおかしいですよね?そりゃあ偶然近所に生まれただけで仲良く暮らせるなら平和ですけど、親兄弟親戚でもどうしても性格が合わない場合もあるんじゃないですか?」

それを受け、キョーコも話を繋げる。

「そういえば!大昔の閉鎖的な村の話で、全員親戚同士とかで、ドロドロの人間関係って言う映画がありましたよね。血族同士でも、全員仲良くは難しいのかもしれませんね。今回のドラマは血の繋がりがない兄弟の話なのですけど、敦賀さん演じる兄と飛鷹君演じる弟は、近所の幼なじみレベルの触れ合いもしないまま育ったので、互いに信頼感もなくて、喧嘩ばかりしちゃうんですよね」

幼なじみ=特別は否定。
幼なじみ=ときめく関係も否定。
幼なじみ=親しいすらも否定。

その刷り込みが完了し、話が番宣に相応しいものにすり替わったことで、同席していた者達もどんどん会話に参加しだし、インタビューは和気藹々とした雰囲気で終えることになった。


そんなこんなでキョーコと蓮は、周囲の出演者を巻き込んだドラマの宣伝の為の会話をこのインタビューのメインに差し替えることに成功し、ライバルの蹴落としに成功した蓮はホクホクとデートの計画を練ることになったのであった。



ちなみに。

恋敵の敦賀蓮によって秘かな企みを阻止された不破尚にはこのあとしばらく、原因不明な大不機嫌期があったらしい。←マネージャー祥子談

リーちゃん作「宝物は誰のモノ?11~side貴島~」に続く

不破尚。目論見を持ってインタビューに挑み、京子に特別な感情を抱いている事を
 ほのめかそうとして逆に落とし穴に落ちる。よってキョーコ争奪戦からいち早く脱落の巻でした!

リーちゃんに書き書きしてもらった何通ものメール資料を最大限利用しましたよ!!
ほぼ共作です!っていうか、リーちゃん指導の下、頑張りました!( • ̀ω•́ )✧

リーちゃんの脳味噌内には、このあとフィニッシュまでのお話が出来ているそうな。

リーちゃん、頑張って-!


蓮キョ愛捧げあい(応酬)シリーズ頑張れ~な応援は拍手かコメ欄に!(●´ω`●)ゞ
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