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Like tears drops...

日本語では、涙雨とか、遣らずの雨など心を重ね合わせた

趣のある言葉が浮かびます。

銀杏の実が落ち、金木犀の花の薫りが
鼻孔にスンとくる秋の日に
煙るように静かに降る雨に感応する、
日本の言葉がここにも有ります。

自然になぞらえることで
総ての人間に降り懸かる堪え難い別れへの
「鎮魂歌」として、心の中に静かに響き渡って行くのではないかと思います…

日本人は、古来からそんな表現で感情を表しながら、
四季の移ろいと自然の中に心を重ねて
自らの「再生」を図って来たのだと思うのです…

言葉にならない「さようなら」は、
雨に包まれてゆっくりと地表に降り落ちて行き、
心の河を伝って想いの海に至ることでしょう…

そうしてまたいつか空へと上り、ゆっくりと広がって行くのです。

身体に気をつけて、お出かけ下さい。
どんなに遠く離れていても
心はいつでもこの空の下で繋がっています……