緑の田園から乾いた風が吹き上がって来ます。
公園のように見えている白いロープで繋がった冊は、
背後に掘られた人工の調整池を巡る周回路の途中です。
何故かここから手摺を伝って緑の丘を降りて行く
九十九折りの小路が始まっています。
風に吹かれてこのまま舞い上がるのも一興ですが、
風を抑えて、この岐路から田園風景に下って行くべきか、
はたまた身を翻して人工の貯水池へと降り立つを良しとするのか、、、
僕はしばらく遠望する丘の上の新しい家並を見つめたまま
風の音にじっと耳を傾けていました。。。