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新年早々に都内の現場調査で北区にやって来ました。

王子駅前から区役所に向かう疎水は、日だまりの中を高い石垣を縫うように流れています。

駅を出るとすぐに始まる石畳の道は、
何故だか心を鎮め、身体の芯を浄めてくれます。

春になれば、の枝が薄桃色にこの道を染める事でしょう…

しばらく歩くと右手に神社へと上がる坂道が現れます。

二歩ずつゆっくりと上る石段を踏みしめると、
玉砂利がこぼれる九十九折りの坂道から、眼下の石垣の峡谷が見渡せる内に
王子神社の境内に入ります。

初参りの参拝の人がゆっくり手を合わせていました。

石造りの鳥居をくぐり出る時に振り返ると、
本殿の反り上がった甍が見事な遠近法の中に納まっていました。

石垣の渓谷といい、神社の境内の造りといい
人工の造形が自然に坑して尚、人の心を鎮めたり、慰撫してくれる、
その法則を、古しえの巧み達は知り尽くしていたのでしょう・・・

さて、これから「造形」に至るまでの準備の為に現地に向かいます。

何だかまた新しい歳の初仕事に向かう元気が出て来ました!