「森のkoe」-Image7241.jpg





「十国峠」の麓から遥かに西伊豆と駿河湾が銀色に輝いて見えている。

冬の季節風によって紡ぎ出された幾筋もの雲の糸が


紺碧の空に吹き流されている。

かつて、この地を越えようとして行き交った十国からの峠人は、


このを見上げながら、どんな思いを抱いて


寒風峠道を歩んで行ったのだろう...


幾重もの山波の遥か向こうに、陽光に眩しく照り映えるを望んで


立ち止まる旅人は、天空の風に何を託していたのだろうか...