大切な母を悪性脳腫瘍、膠芽腫で亡くしました。

母を看取って、あらかじめ準備しておいてよかったこと、決めておかなくて困ったことをシェアします。

母の場合、再発したときにもう死ぬと医師にいわれましたので、そのタイミングで家族としてはいよいよ母の死を覚悟しました。

母の死が訪れたらきっと自分は平静を保っていられないだろう、動けないだろうと思い、予め葬儀会社とプランを決め、事前申し込みをしておきました。

実際にはそれから2年半も生きていたわけですが、これは本当に正解でした。実際に死が近い近いタイミングでは母に寄り添うことが精一杯で、どの葬儀会社がよいとか、プランがどうなんてことをする余裕はとてもありませんでした。再発していたとはいえ、母が元気にテレビを見ている横で、非現実的な感じで調べて、吟味しておいて本当に正解でした。

亡くなってからは、決めておいたところに電話するだけで、悩んだり、お金のことを心配することも必要ありませんでした。事前に決めておかなかったことで、望外に高額になってしまったというのはいまだによく聞く話ですので、予め決めておかれることをオススメします。同じようなプランでも中身や値段はよく見ると結構違いますよ。


そして、もうひとつやっておいてよかったこと。
手元供養用の小さな骨壷とロケットペンダントを予め購入していたこと。同じく再発を言われたタイミング選びました。後日骨壷から分けることもできるでしょうが、あまりそういう生々しいことはしたくありませんでした。

予め準備しておき、葬儀社の人にお願いすると火葬場の人に話してくださって、入れてくださった上に、念のため分骨証明書までくださいました。これも、亡くなってからでは、気に入ったものを火葬までに購入するのは間に合わないでしょうから予め用意していて正解でした。


一方、決めておかなくて困ったこと。
戒名です。
軽い会話で、戒名なんていらないわ、なんて言っていたのはかすかに覚えていました。でも実際に、戒名なし、というところに踏みきる勇気はありませんでした。

戒名には職業や名前から文字をとるとのこと。母と祖母は職業も名前も似ているので、同じ名前になったらおかしいと思い、曽祖母と祖母の戒名をお坊さんにお伝えすると、みなさん院号付いてますけど、お母様はどうしますか?と聞かれました。院号?
??なんだそりゃ???

戒名は大きく分けて、三段階あり料金が大きく異なるとのこと。結構なお値段です
これはちょっと悩みました。戒名、どうしたいか生前に決めておかれた方が良いです。ないならないでいいとおもいますが、本人がばしっといらないと言ってくれていないと遺された者がケチってしまったようで、なしというのはなかなか難しいです

あとひとつ。すごく小さなことですが、
遺影のフレーム。写真は同じく再発を言われたときにばっちり決めていたのですが、フレームまでには思いが至りませんでした

特に指定しないと、黒に金のラインが入ったイマイチなもので用意されてしまいました。しかも、小さいサイズのものも同じ黒に金のラインバージョンでくださるのです

これは、母のイメージに合わず、とてもいやだったので、葬儀がおわってからふたつとも捨てて、買い直しました。2つのわりと立派なフレームを捨てることになり悲しい気持ちになりました。

遺影の前にはわりと長い時間いることになるので、写真はもちろんですが、フレームも予め決めておかれることをしておすすめします。


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