お待たせいたしました!

ビューティフルの大千秋楽を終えて、二週間半がたちますね。

私は次の日から15日のライブの準備で忙しくしていましたが、その間に仕事等で、ビューティフルメンバーに会ったりしていたからビューティフルからなかなか抜けていなく、ライブでもビューティフルの楽曲歌うし、まだまだ浸っていたい気持ちです。

この一問一答で皆様も思いを馳せながら一緒にまだまだ浸りましょう♪

沢山の質問を頂き、毎度のように選ぶのも難航し、そして、毎度のように書いていると量がすごくて時間がかかるという(笑)特に今回は、SNSで宣言した通り、シンシアの特徴でもあったファッションとメイクについてもありましたので、なんだか後半雑誌を作っている気分になりました。笑

15問選んだつもりが、衣装とメイクのを入れ忘れて別で15答えてしまったので(笑)衣装メイクは番外編に入れます!文字数制限の関係で全てで3つの記事になりました!笑

とっても長いですが、真面目に答えたので(笑)、コーヒーやお茶菓子片手に、ゆっくりじっくり読んで楽しんでくださる事願っています!

 

※ビューティフルの豆知識などはツイッターで ”#ビューティフルをより楽しむ豆知識”を検索すると出てきますので合わせてご覧ください※

 

ミュージカル《Beautiful》日本初演@帝国劇場

思い出 みんなの想いに答えよう 一問一答。

 

 

Q1: 作品の中で一番最後に登場するシンシアですが、嵐のように登場し、しゃべり、歌う姿が印象的で大好きでした♡スタートのテンションに持っていくために何かしていたことがあったら教えてください!

 

基本舞台たつ前に、集中するエクササイズをやるのですが、それにくわえて今回は、あのキャロルの母親ジニーが嫌う、”タイムズスクエア”というエネルギーに溢れる場所の中に飲み込まれないパワーと、元々ダンサーや女優の勉強をしていたしオーディションに慣れている人(との演出家からの指示)という自信に満ちあふれ堂々としている感じを登場の時点でもっていくためには、もう、自分のニューヨークでの体感を思い出すことでしたね。あのエネルギッシュな街に負けまいといつも第六感開けっぴろげで常にアドレナリン溢れてる感じ(笑)自分の足でたってないと、足を止めると、飲み込まれておしまいなあの空気。常に360°に目が行き届いていて、前に進む以外選択肢はない感じ?あの感覚を思い起こしてスタートしていました。

 

 

Q2: 初日に観劇したとき、シンシアが登場して「叔母のトニがあなたの友達のエディを知っていて、トニがエディに電話して、エディがあなたに電話して、で、あなたが私に会ってくれるってことになってるんですよ~」みたいな台詞が初っ端から強烈すぎてその瞬間からシンシアが大好きになりました()この早口の台詞、公演中1回も噛んだりしませんでしたか?()♡

 

あります(笑)私の記憶では一回。ある公演の直前に、今日はあの大御所の方が観にいらしてるよって聞いて、普段あまりどなたが観に来ようと(自分の友人でも)あまり変わらず普段通りパフォーマンスできる人なんですが、わたし的に思い入れのある方だったからか少し緊張しちゃって、気合い十分で登場したら、そこの台詞があまりにも自分の滑舌が良く喋れちゃってそれにびっくりして、その喋っている間に『わたし今日めっちゃ滑舌良っ!』って頭の中で突っ込んでたら、最後のフレーズで噛んだっていう。正しくは、”あなたが私に会ってくれる”を”私が”と先に出て来てしまい、”私があなたに会ってくれるって。。。そんなことになってるはず”みたいな感じに(笑)

 

 

Q3: ソニン・シンシアの喋り口調や歌いかたはオリジナルだったのですか?

それとも何かサンプルになるようなものがあったのでしょうか?シンシア・ワイル御本人の、若い頃の音声などは日本ではあまり見ませんからそこはどうだったんだろうと思いました。

 

そうなんです実を言うと、シンシアの若い頃のデータが本当になくって、喋ってる映像もなければ、歌声なんてひとつも見つからない。今の声はわかっても、若い頃の声がまったく参考にするものがなく、で、出来るものといえば、ブロードウェイオリジナルのシンシア役Anika LarsenさんCDの歌声でした。去年別のシンシアでブロードウェイ公演を観ていますが、大体初演が一番厳しくそこらへんは仕込まれているはずなので、彼女の歌声を参考に、あとは、その去年観たシンシアもそうですが、喋っている声はあの鼻にかかった声だったので、それと、台詞の感じを見て、この言葉使いをするタイプの人の喋り方というのを、わたしの頭の中にあるデータで、感覚で。口調やトーンとか抑揚の付け方とか。あとは、彼女の歌詞ですね。歌詞からその人のキャラクターを逆読みしたというか。例えば、ウォークインザレインなんてとてもスウィートな女心が書かれていたりして、それだけで、彼女の”仕事が重要”と言いながらも別に恋愛がどうでもいいとも思っていない人なんだろうなというのも読み解けてそこから造形もできますし。本人の様子はこの目で見れなくても、彼女が作った歌詞といものは唯一の事実としてありましたので、そこから得たヒントもありました。

キャロルの裏資料はたくさん見せてくださいましたが、シンシアは本当になくて不安ではあったものの、別に本物に似せようとかそういう事は考えなくていいと演出家からみんなに初めに話しはあったし、演出家交えての初めての本読みの後で、『あなたはシンシアの根っこを掴んでるわ』と言われたので、この系統で進んで行こうと思いました。

思いも寄らない嬉しい驚きは、初日に観にいらしたブロードウェイのプロデューサーから観劇後、『本物のシンシアを観ているようだった』と言われたので、良かったこのまま信じて進もうと思えました。("and you're funny"と笑。日本語わからなくても面白かったらしいです笑)お会いした事も若い頃のしゃべり声も聞いた事もないのに、そんなお言葉を頂けるなんて、やるべき役だったのかなと思えた瞬間でした。

日本リステージ版演出家 シェリー(Shelley Bulter Hylerさん)

本当に優しい方で、でも女性だからこそ、本音で相談したり、変に気を使い合う関係でもないサバサバした関係を作れました。協力し合って作り上げた感もあり、面白い時間でした。

 

 

Q4:ソニンちゃんは昨年ブロードウェイで『Beautiful』を観劇されていましたが、ブロードウェイで観たときの客席の反応と、日本でステージに立ったときの客席の反応、英語と日本語でまた伝わり方も違うと思いますが、笑いが起きるポイントや盛り上がるポイントなど何か違いを感じたことがあれば教えてください!

 

まず、英語ではウケるけど、日本語に訳したら何の事だか、という部分は結構あります。そこをわかりやすく直訳ではなく、時には別の言葉に変えたりと(許諾がおりる範囲で)など、言葉の壁というものは、やはりコメディ部分が多いから、大いにありました。そして、”言葉”でいうと、今回、日本版で作詞家というポジションには、作曲家との大きな差がありました。それは、ゴフィン&キングないし、マン&ワイルの楽曲の素晴らしさが伝わるには、”音”はオリジナルと変わらずそのまま来るので伝わりますが、”詞”は完全に英語から日本語になるから変わってしまうのです。この作品の難しかったところのひとつではないかと。かつシンシアは”言葉”の人だと思っています。弁が立つし、頭の切れが早くて言葉で何かを表現するのが得意だし、自分の感情ですら言葉でごまかせる人なのだと思っていたので、彼女の発する”言葉”というものには拘って、たくさん相談させていただきました。

初日に見にいらしたブロードウェイプロデューサーは、あそこは何故笑いが起きないんだ?とか、ブロードウェイでは起きないところで笑いが起きていた!とかの違いを楽しんでいましたが、私はそれで正解だったと思います。文化の違いに合わせて、でもアメリカの文化をどう日本でやったら訳したら伝わるかというものを、日本スタッフ演者たちで試行錯誤したからこそ、ベストの形で、皆様に伝わったのではないかと思います。

初日観劇しに来日されたPaul Blake氏とMike Bosner氏。

 

 

Q5:素敵な楽曲が散りばめられていて宝箱みたいな作品でした。参加したかった…という楽曲はなにかありますか?

 

1650ですね。わたし、RENT というこれまたニューヨークが舞台な作品に何度も出演させていただいていて、前回卒業して今年は出演しなかったのですが、そのRENTという作品でいう”RENT”(曲名)がこの1650にあたると思っていて。開演してすぐにはじけるニューヨークのエネルギーがスパークして様々な曲が混じりあう感じ(色んな曲が交差する感じは"Christmas Bells"にも近いですが冒頭でという意味では"RENT")。実際、ここは、演出家や振り付け師からもっとハングリーにエネルギッシュにとのノートがよくあったナンバーで、これに参加できたらどんなに楽しいんだろといつもうずうずして見ていました。このエネルギーを受け継いで、わたしは自分の登場シーン出てたくらい。ジニーのエンターテインメントの厳しい世界というのが表れているシーンでもあると思います。

そして、ブロードウェイで観た時、このシーンで妙に興奮した覚えがありますもの。

オリジナル音楽監督で、今回稽古期間が始まる前に歌唱指導にいらしたJason Howland氏。実は私、ほんの小一時間の一度きりしかレッスンできなかったのですが、なんか初対面からすっかり気が合ってしまい。。この数日後の私のワンマンライブにも来てくださりました(笑)

そういえば、本番始まって観に再来日したジェイソンにも、観劇感想で"you're so funny"言われたな。。言葉じゃないってことだよね?言葉ではない何がおかしかったんだろうと謎です笑

 

 

6♥️ソニンさんが一番お気に入り(これが魅せ所)の場面は?台詞でも良いです。

 

まず、シーンとしては、バーモントでのバリーの最初のプロポーズのシーン。我々カップルはほとんど、短いシーンが多く、テンポと決まった枠の中でやる事が多いのですが、このシーンの芝居のやり取りだけは、どうとも転んでも基盤を崩さなければ許されているようなシーンでした。なので、その時の相手の出方によって、その時の流れ、空気によって影響うけて、微妙な芝居の違いを楽しめました。実はこのシーン、芝居としてちょっと難しいシーンでして。我々カップルがそれまでそこまで深く書かれていないのと、台詞自体が少しややこしくて。このシーンの言葉も結構試行錯誤してベストな言葉をと相談させて頂きました。退場したあとも涙が止まらない日もありましたし、何にイライラしているかわからない日も、意外なバリーの表情を見て怖くなった日もあったし...このシーンは芝居した!って気分も味わえる好きなひとときでした。

あと、台詞で好きなのは、雨の中の散歩の曲中に交わす台詞。ここ、とっても二人らしさがぎゅっと詰まってて大好きで、私の中ではこの二人のこの作品の中での一番の見せ所ではないかと思っています。曲中なのでサイズが決まってて自由が効かないのが、ネックとなった事も何度かありましたが(笑、え台詞間違い?)ここの訳も本当に難しくて!ベスト3の中に入るかも。英語で言うとわかるんだけど、その英語で言うから伝わる面白さをがそのまま日本語で言って通じるベストな日本語ってなんだろうって。そしてどういうニュアンスで言ったら伝わるんだろうって。でも相談させてもらいながら、ベストな形に持って行けたのではないかと。シンシアの直接的じゃない、彼女の言い回しが本当にたまらなく、なかなかこういうシャレた方を演じる事もないので、とっても楽しかったです。みなさんはM体質なキャラクターの私を沢山見て来たと思いますが、Sキャラ、嫌いじゃないです、むしろ本当の私、根っこの私、Sな自分好きなので(笑)台詞だけでなく、このくだり、シンシアが初めて歩み寄ってる姿が見えるし、二人の絆がより本物に変わる様子も素敵で、あと、このシーン全般も芝居してる!て感じで心の揺れ動きがあるシーンなので、いつも今日はどんな感情になるのか、とても楽しみでした。涙が止まらない時もあったし、バリーが愛しくてたまらなくって、恋しくて身体に触れまくったり、いらつく時もあったり...(あそれは台詞間違いへのダメか、え?)

そういえば、ツイッターでもつぶやきましたが、この曲、シンシアが詞を先に書いて、バリーが音をつけたよって聞かせるんだけど、The Ronnetsが歌う原曲でわかる通り、シンシアは”I want him, I need him”と歌詞を書いて渡しているのです、それをバリーはシンシアに向けるかのように(それが離れていたシチュエーションあっての)”彼女が欲しいよ”に変えて歌うわけで。もう泣いちゃいますよ。しかもこの作品のあのアレンジがまた良いんだ!原曲全然雰囲気違うので聞いてみてください(笑)

 

 

Q7:ソニンちゃんがシンシアを演じてて自分と共通する点、しない点などありますか?

 

まず、私は弁が立つ人間ではないので、そこは明らかに違う点。でも作詞だとか、言葉を書くのは好きなので、作詞家という役所には違和感はなく、感性の方向は同じでしたね。ダンスと女優の訓練も受けていたようで、ミュージカルソングが好きなシチュエーションは割とそのままですし、あとは、Sキャラだったり、仕事が大切で、恋愛によって崩れるとか論外というのも同じだし、カラっとサバサバしていたり、自分の個性を売り出すのには何の抵抗も感じないし、親を反面教師としてしっかり自分で生きようとする姿もそっくりだし。あと、これは、相手役バリー役であり長年の友人である中川晃教くんに以前から言われていた事なのですが、私『常に先で走っている』印象なんですって。稽古入ってから、”シンシアは前衛的な考えを常に持っていて先を走っている”と演出家から言われて、これに似た言葉を前に言われた事を思い出しました。自分ではわからないですが、少なくとも周りの人からはそう感じられている部分が、シンシアと潜在的に共通していたのかな、なんて思ってしまいました。

 

 

Q8:He's Sure the Boy I Love」で楽譜を投げるところがすごいなぁと思っていたですが、あれは相当練習されたのでしょうか?奈々キャロルの千秋楽ではジェリーとキャロルが驚くような素振りも追加されていて、見ていてワクワクする好きなシーンでした。

 

実をいうと、稽古では、ほぼほぼ失敗していました。シンシアは見ないで投げるし、バリーもピアノエリアからそれほど離れられないので、練習はかなりしました。一応編み出したコツもありましたが、それでも舞台稽古に入ってまでもうまく行かず。。。で、あのノートパッドに工夫をしたら変わるのではないかという指摘があって、それで変えたら一発成功!それ以降、確か、本番では1度キャッチしきれなかったことがあったと思いますが、あとは成功したかと♡コツは、距離と投げる方向(上に&斜め奥に)と、決まった歌詞のタイミングで。あとはバリーお願い任せた!って気持ちで(笑)万が一キャッチできなかったら、ジェリーが拾ってくれるって事になってました♡

 

振り付け師、ジョイス。(Joyce Chittickさん)

Happy days are here again, He's sure the boy I loveの振りを付けてみていただきました。ノート投げの工夫提案も勿論彼女。ときには厳しく愛のある方だった印象。初読み合わせの後、感動して涙していた様子は忘れられません。

 

 

Q9:ゲラ3の一員ソニンさん。千穐楽はついに解禁くださり、凄いものを観させて頂きました。ちなみに19日ソワレの武田さんの回も観劇してたので、そのあとの場面で観てる方がゲラを抑えるのに必死でした。稽古中も含めてゲラ3の裏話教えてください。

 

こんなに笑いをこらえなくてはならない耐えなくてはいけない、そして一番の苦労する点だった芝居は初めてです(笑)コメディ担当の3人がゲラスリートップで。一人笑い出すともう周りにも伝染してしまうので、本当に大変で。台詞が言えなくなる事なんて、稽古では日常だし、それで台詞を代わりににカバーする事態なんて何度あったことか。終わったので、ばらしちゃうと、特に、病院にかけつけるシーンは、稽古では基本笑ってまして。ええ、とっても真剣なシーンです。だからこそ、笑ってしまうんですよ。あの狭い空間で、3人だけで、基本コメディな3人が、真面目に芝居している姿がおかしくって。ハケては3人で”あなたのせいだ””あなたのせいだ”と責め合い、反省して、ハケても笑いが止まらずお腹抱える。基本この3人裏では笑ってしまった事への会議。色々勉強させていただきました。

 

 

Q10:キャロルがタブルキャストでしたが、キャストによって客層が全く違うので、客席でビックリしてました。シンシアの印象も少し違ったような気がしますが、二人のキャロルに対して、違う対応をしていたところがあったら、ちょっぴり教えてください!

 

普段我々は、ダブルとかトリプルとかのキャスト相手にシングルで対応する事はよくある事で、その違いというのは勿論感じるし楽しみのひとつだったりしますが、今回の驚きと初体験だったのは、お二人の公演でお客さんの空気が大いに違うこと。これはとても勉強になりました。特にコメディ担当であるわたしなどは、お客様の空気が影響しやすいので、いつも大切にしている観客席側との呼吸をいつもと違うかたちで感じて試行錯誤しました。お二人のキャロルは、ご覧になった方はわかる通り、全く違く、表現者としてもタイプの違う二人でしたので、それぞれに合わせて、シンシアとの関係、居方、距離感、喋りのトーンなどなど、意図的に変えた部分もあり、自然とその時その時で変えたところもあり。特に、二幕の二人でカウチで女子トークするシーンは、その短いシーンで二人の関係性や二人の背景が見えるだけではなく、作品全体にも影響してくる重要なシーンで、しっかりキャロルとシンシアの関係がちゃんと見えなくてはいけないので、苦労しました。稽古の段階では、それぞれのキャロルの特徴を掴むまで時間がかかったし、それに対して私のシンシアはどう出たら良いのか、直接お二人とも討論しました。本番始まってからも、変化していくたび話し合いをしたりしたし、劇場に入ってからのあのシーンの運び方など、毎回、キャロルによって変わる様子にドキドキしながらも、とっても楽しみにしているシーンでもありました。あとは、キャロル二人の普段のそれぞれとの関係の延長にも近いし、それとそのまま向き合うのがこれは正解な気がしたので、あくまでも、シンシアとしてもわたし本人としても、彼女達に向ける愛の目、そこに偽りはなかったですね。

 

奈々キャロル千秋楽後。泣き目の奈々ちゃんとつけま無しの中途半端メイクな私。

あーやと中日打ち上げ。なんか大人な話しで盛り上がった記憶w

 

本当に魅力的な二人だった。。。

 

 

Q11:一番感動した場面は「Walikng in the Rain」のシーン。歌詞に「似た者同士」とありましたが、役の中でバリーとシンシアの似ている部分、役の外で、中川さんとソニンさんの似てる部分は何でしょうか?よろしくお願いします。

 

まず、この曲は、どちらかがどちらかに書いた曲なわけではなく、シンシアが新曲として書いた歌詞にバリーがメロディを作って来て、それをあのシーンで歌い、お互いの心境にも少し似たようになっているというシーンなので、直接的に”バリーとシンシアが似た者同士”だと書かれている訳ではないのです。そもそも英語原歌詞には、”似た者同士”という言葉はありません。”似た者同士”と訳されている部分は、劇中バリーが歌っている”I'll be certain she's my girl by the things she'll like to do.”(彼女が好きな事僕は知っているから彼女のこと僕のものだってわかるんだ(私の直訳)と、二人で歌っている” I know it's gonna be all right. 'Cause we've got so much we share.”(すべてうまく行くってわかってる、だって私たちは沢山のことを分かち合えるから(私の直訳)という感じ。でもこれを似た者同士という風に日本語詞に訳されたのはとてもわたしは素敵だと思いました。

では実際、バリーとシンシアの似た部分ってあったのだろうか。一見似た者同士とは捉えづらいけど、私は、魂レベルで似ている部分があるのではないかと思っているのです。どっちかというと、”足りないものを埋め合っている関係”という表現の方が私はしっくりきますが、ちょっとした言い合いとかそんなもので何か崩れたりするわけではない、ぴったり合ってる二人というイメージ。晃教くんと私は、芝居で共演は今回初ですが、11年前に出逢ってからの仲良しで、逢った当時からバリーとシンシアのように、根底の部分で似ているものを感じていました。(顔すら似ていると沢山の方々に言われてもいます(笑)だからこそ今回この作品でこの役で共演するのにはとても意味を感じ、彼とでなかったら、あの台詞量とシーンの中で、あの関係性に説得性を出すのは難しかったのではないかとしみじみ思います。

 

 

文字数オーバーなので、次の記事へ。

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