先日12月14日にミュージカル「オリバー!」は大阪梅田芸術劇場にて、無事大千穐楽を迎えました。
ご観劇並びに応援
心の底から、感謝申し上げます。
演劇界が一番辛い時期に我々は稽古をしていて、多くの子供含むこの巨大カンパニーが一度も止まる事なく稽古、そして本番全70公演走り抜けた事は奇跡に近い事だと思います。
キャスト、直接関わった現場含む全技術スタッフさん、制作、そして多数のイギリスチーム含むクリエイティブスタッフ、そして子供キャストの親御さん達、関わった全ての方々に感謝とご苦労さまでしたという声をかけたい気持ちです。
千秋楽後、インスタにキャストの方々のことや、Twitterには終わり周辺呟いたりもしましたが、個人的な思いをここで少し綴りたいと思います。
一問一答企画もあるので、作品の中身の話などは、そこでお答えしますね。(本日12/16まで募集受付!)
遡るは、2019年の2月。
私のオリバー!の旅路はそこから始まりました。
記憶力の悪い私ですが、その時のこと、結構覚えてて。
ナンシー役のオーディション。
どんな格好で行ったか、課題曲を歌った時、演出家に何を言われたか。
そのあと約1年半以上かけて、何度もコールバックを繰り返し、別の課題曲や芝居や、何組も相手役と組み受け続けて、半ば、ちょっとめげそうにもなりました(笑)こんなに長い期間受け続けた事はなかったので。(海外ではあり得る事だと思いますが)
役をいただき、実際お稽古を始めた今年夏。
長かったせいか、オーディションで言われた演出や意図、気持ちなどを覚えていました。それでも、イギリスクリエイティブチームから、この作品の各シーンやキャラクター像それぞれにかなりのこだわりが見て取れた稽古の日々。これがキャメロン作品なのかと改めて思い知らされました。
自分が思うこの作品でナンシーの解釈と演出家の求めているものと合っているのか、擦り合わせ作業に悩みました。
でも私にはなぜか妙な確信があって…原作を読んでも、数々ある映画版を見ても、台本を読んでても、演出家の言葉を聞いてても、何故か無意識に涙が溢れてくるのです。
説明できないナンシーの根本が私の中に居るのだと感じていました。
大人数のキャストを1人で演出をしているので、なかなかゆっくり1対1で話す時間はありませんでしたが、ある時演出家と、私とナンシーについて話す機会がありました。かけ離れて見えてなければ幸いです、と。その話し合いは私にとってターニングポイントでした。
初日にJPに言われた言葉通り(3個前のブログ記事)、公演始まって、もちろんお客様や劇場、共演者の方達との組合せや変化もあり色々変化した部分もありましたが、それでも、全公演やり終えた今気付いた事は…イギリスチームが作りたかった世界やキャメロン氏の方向性、私は変わらずそれを忠実に伝えようとしていたし、約2年半分のすべての演出の(振付&歌唱指導も含め)言葉を忘れず胸に、この大きい作品で生き続けたこと、また良い勉強、貴重な体験をさせていただきました。
この作品で大きかったことのひとつ、それは、子供たちの存在。
SNSを見て下さってればもう伝わっていると思いますが…つらい役どころであっても、彼達の存在がいつも心を満たしてくれていました。
感染対策や、人数も多いがために、色々決まりもあったため、なかなかべったりとは出来ませんでしたが、
どんどん懐いてくれる様子がたまらず、そして稽古や本番でどんどん輝く姿に、もう何なら、作品のように家族同様一緒に寝泊まりして生活したかった程、愛おしい存在でした。
想像以上のものをくれました。
なんて、才能溢れ、良い子達で、出来た子達なんでしょう!
心が綺麗すぎて、何度自分の経験してきた事達を顧みたか。
すぐ大きくなって、もう覚えてないってならない事を切に願いつつ、随分大人な私は、無惨にも絶対忘れられなく、現実に戻って寂しくなるのです。笑
今年はたくさん愛し、愛して頂いたなぁ。。。
もうすぐ終わりますね。
しかし、年末まで、ドラマの撮影がしっかりあります!こちらも頑張りますので、ぜひ応援とご視聴よろしくお願いします!
もっと作品ことや役のことや、色々語るのは一問一答に!質問募集しています!
初めての方は過去のものなどをご参考ください!イラストも絶賛お待ちしています!募集期間本日12/16の23:59まで‼️
テレビ朝日系1月クール連続ドラマ
「となりのチカラ」2022年1月20日初回放送
Stay warm and healthy,
Sonim.