こないだお見舞いに行った、
母の親友が、息を引き取ったらしい。

なんだか胸がぎゅうっとする。


辛かっただろう治療とか、
娘ちゃんの手厚い看病とか、
「マドンナ」と呼ばれ、男性にもてもてだった少女時代とか、
ご主人に苦労された結婚生活とか、

一番の親友を亡くした母の気持ちとか、
お見舞いに行ったときの、
電車からの風景とか、
のどかな景色とか、

いろいろなことが頭の中を駆け巡り、

ぎゅうっとする。

なんだか、泣きたいような気もするし、

逆縁なわけじゃないし

って、どこかで思ってしまう自分もいる。

何かが、どこかで、
何かをストップさせている…

また思考停止。




母は、お別れには行かないけど、
写経を送って、ひつぎに入れてもらう

って言ってた。

母らしい。


が、次の一言。

「てっちゃんの時とか、おばあちゃん(母の母)の時とか、お兄ちゃん(母の兄)の時に、そんなこと全然思いつかんかったけど、ふっと思いついて」


……まあ、いいや。

てか、
てっちゃんが、そうさせたんじゃない?

(おばあちゃんにできることは写経だよ)

って。

そう思うことにする。


私は…

明日、お花を手配してこよう。

おばちゃん、お疲れ様でした。
いい人生でしたか?



てっちゃん、
かわいいおばちゃんだよ。
おばあちゃんの1番のお友達だからね。
いろいろ教えてあげてね。
よろしくね。