自転車を3台、処分することにしました。

1台は、
娘が小学生のときに買った24インチ、

2台目は、
てっちゃんが3~4才の頃、
おじいちゃんに買ってもらった16インチ、
てっちゃん初めての自転車。

そして、
てっちゃんが自分で選んで買った22インチの赤い自転車です。


3台とも、
娘→次男、てっちゃん→次男が乗りました。



てっちゃんが空に行ったとき、
16インチは、
すでに次男も乗っていなかったから、
処分してもよかったんだけど、


ベルのところについているネズミ君のフィギュアを
(いつの間にか取れてなくなっちゃったね)
とても気に入って、嬉しそうにしていた笑顔や、

わっぱなしを練習して、
まあ、てっちゃんはあっという間に
乗れるようになったんだけど、

「ママ見てみて!てっちゃんのれるよ!
わぁラブラブおもしろいおもしろい」

って、夕方暗くなるまで
練習していた姿を思い出すと、

とても処分する気にはなれず、
ずっと自宅のベランダに保管してました。


そして、
22インチの自転車でさえ、
次男には、小さくなり
お姉ちゃんから24インチをもらったので、
この数年、駐輪場に放置していたのです。



赤い自転車…

私自身、赤が好きで、
男の子が、赤い服や赤のものを身につけていたらいいなぁと思って、
こっそり、てっちゃんの(かっこよく言えば・笑)パーソナルカラーを、赤にしていたので、

自分から、赤を選んだときは、
「よっしゃー(^o^)v」と思った覚えがあります。


そんな思い入れの強い、
思い出いっぱいの22インチ。


それから…


うちのマンションでは、
年に2回、草取りがあって、そのときに、
不要な自転車を出して、
溢れかえる駐輪場の整理をします。

マンションのステッカーが貼ってない自転車と、
明らかに乗っていない古い自転車は、
役員によって、処分の対象として、
勝手に(!)出されます。



5年前の10月…

てっちゃんの四十九日の日、
うちは、法要のため、
草取りを欠席させていただいたのですが、
帰ってきたら、
処分対象として、出されていた
16インチの自転車。


「お宅、これ乗ってた子、
死んだんでしょ!もういらないよね!
捨てるね!」


って…


もちろん、
だーれもそんなこと言ってません。
誰にも言われてません。


ただ、前述↑の通り、
明らかに乗ってないとわかるほど、
タイヤの空気は抜け、
ほこりも被ってたから。

ただ、それだけでしょう。
次男だって、乗ったじゃない!

そう自分に言い聞かせる自分と、


「なんで、てっちゃんの自転車、
てっちゃんがいなくなったからって、
捨てなきゃいけないの!
誰も捨てるなんて言ってない!」
と、泣き叫びたくなる自分。
(実際、パパに叫びながら、
愚痴ってたと思う)

悲しくて、怒れて、しょうがなかった。


だから、引き戻して
家のベランダに潜伏させてました。





次男もどんどん大きくなり、
乗れなくなった3台の自転車。



てっちゃん…

いいよね、処分して。


自転車も古くなって、誰かにあげれるほど
全然きれいじゃないし。


ママは、もう…納得したよ。


うん。




次男さ、こないだ、
中1にして、生まれて初めて
自分の自転車買ってもらったんだよ。

ちょっと高かったけど、
夜は、漕ぐだけでライトが自然に点くんだよ。
塾の行き帰りにいいでしょう。

後輪に1ヶ所、鍵をかければ、
同時にハンドルもロックされるし。


てっちゃん、見た?
買うときの次男の超嬉しそうな顔。

あの顔を、てっちゃんも見たかったんだよね。

家族が笑ってる顔を。
そして、
その笑顔で、幸せな気分に浸るママを。




時が経ったことを…
自転車で、教えてくれたね。





業者の人が取りに来るまで、あと数日。


22インチの赤い自転車と、
緑の16インチの自転車。

並べて置いてあると、
なんだか小さい頃の
てっちゃんと、次男みたいだよ。

ほんとは、お姉ちゃんのも並べたかったな。
ちょっと人目が気になるから、
並べ替えることはできなかったけど。

でも、行くところは、
3台とも同じ所だもんね。

ずっとずっと きょうだい一緒だね。


自転車たちに、ありがとう、だね。


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