前回からの続きです





母が卵子提供に反対だと言い、
私が不快感をあらわし、
黙り込む父と主人。





重苦しい空気が流れた。






「もしあなたが出産時に亡くなったら
そのあとどうなるの?」



「そんなことにはならないよ」




「ほら、あなたは出産を甘く考えてる
なめてるのよ。」




「どうなるかわからないことを
今言っても仕方ないでしょ?」




「その可能性は十分にあるわ。
残された赤ちゃんはどうなるの?」




「・・・。」


それを言われちゃうとなんも言えねぇ






「ねえ、そうでしょ?
○○さん(主人)、どうなるの?」






主人「はぁ、まぁ、そうですが・・」

主人もなんも言えねぇ







「あなたが育てるの?
あなたとは本当の親子だものね?」




主人「はぁ、そうなりますが・・」


やっぱなんも言えねぇ







やはりそうか、

卵子提供で生まれた子供は
うちの両親とは血の繋がりは
全くない訳だ。





私の身に何かあれば、
うちの両親は無条件で
赤ちゃんを引き受ける自信がないのだろう。




そりゃそうだ。
当たり前だ。





じゃあ、もしもの時は
主人の両親や兄妹が面倒を
みてくれるのか?





そもそも私がいなくなったら
主人は子育て出来るのだろうか?





今まで考えてなかった訳じゃないけど
答えは出てなかった。






痛いところを付かれた。




私はどこかで期待してたのだろう、
うちの両親も世話してくれるはずって。






自分達で決めて
自分達で責任を持つつもりでも、

実際は周りに心配をかけて
迷惑をかけている。






母を納得させる言葉を
何も言えない私達夫婦。






やはりもう潮時なのだろうか・・・?