ゐTょ±ω、⊇ωレニちレ£★
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(みなさん、こんにちは。)

さて。私にぴったりのギャル文字ではじまりました、蒼のブログ。
ご機嫌いかが?



いやさ。
先日最終電車に乗ってたんですわ。
最終っつーとあれだわ。
ちょっとした人生の縮図?みたいなもんでして。


上司に飲まされて「やってらんね~よバーローおめーこのやろ~」とかやり場のない怒りに打ち震えるオヤジ狩り候補ナンバー1サラリーマンとか、いい加減いちゃつき疲れてそのまま息を引き取って頂きたい夢見るバカップルだとか、黙ってるけど実はオカマとか(例・私)もうその他色々。


喧騒渦巻く車内で、私は一日無事に終えられそうなことをいるんだかいないんだかおそらくいないであろう神に感謝しつつ、生まれたこの喜びとあなたにもチェルシーあげたい的愛情に満ち溢れていたわけ。



2つ目の駅で。
推定身長150台後半のオチビな男子が乗り込んできたの。

年の頃20歳くらい。
そりゃもちのろんでまず顔面チェックですよ。
ガン見。


えっと・・・


・・・ユースケ?
・・・サンタマリア?


悲しいかなねずみ男にも片足突っ込んでる。


でも服装は・・・・


ホスト?
クラブAQUA勤務?
みたいな。


完全に私の好みからはあさっての方角に逸脱してた。
お互いの気持ちはすでに修復不可能だった。
それ以上二人でいても傷つけ合うだけだった。
「あなたとはやっぱり無理みたい・・・少し距離を置こう。」
そう手紙にしたため、私は涙を呑んでねずみ男観察を0.5秒でやめた。
本気でやめた。
何も失くすものなんてなかった。



そして窓の外を流れていく儚い街明かりををただただサイトシーイングしてた。



「♪さくら舞い散る中に忘れた記憶と~君の声が戻ってく~る~♪」


車内のけだるい静寂を破ったのは、件のねずみ男のやっかましい着信音。
もうね、私の前方約30センチのところでオケツメイシが臨場感あふれる携帯ミニライブ。
君の声だろうがなんだろうが戻ってくんな。



ところがこのねずみ男。
まったく悪びれる様子もなく携帯に出やがんの。
もうねフランク。
かなりのフランク。
まごうことなき本場仕込の「no problem USA」。
アメリカンジョークにもほどがある。


古きよき日本の心はどこにいったの?
普通なら「あ・・・」とかって周りに軽くお辞儀なんてしながらそっとマナーモードに切り替えたりするんじゃないの?
それが人の道なんじゃないの?
雨に打たれて震える子犬を抱き上げて「俺に似てる」なんて言っちゃったりするベタな心はどこへ?
「奥さんお醤油貸して~」なんていう下町人情は?
バケツリレーは?青年団は?
武士道、ブシドーブレードを忘れてるんじゃないの?



「ぁ、もっしー?電話くれたんゃ、ありがとぉ」


これ以上はない軽薄なノリで話始めるねずみ男。

やけにテンション高めな声が、私の燃え盛る心の炎にガソリンを注いでくれる。


「うん、うん、大丈夫、電車乗ってるだけゃから」


おいおい!そこが大丈夫じゃねーんだろ?


「ぇー誰に似てるかなぁ?芸能人で?」


・・・・ん?
どうも話を聞いてるとお互い顔とか知らないらしい。
どういう経緯かよくわからんけど、出会い系かなんか?


「う~ん、よく言われるんゎ、ミスチルの・・・」


ミスチル?・・・あ、なんか後ろのほうにねずみっぽいメンバーいたいた!
このねずみ男自分をわかってるやん!


「桜井?」



・・・・


言っちゃった系?
全世界敵に回す勢いで言っちゃった系?
北も発射ボタン押しちゃうよ?
バスターコールも発動だよ?
もうね国家レベルの非常事態。レベル4。
桜井・・・誰がねずみ男にそんな向こう見ずな事を言うんだろう。



「いや、そんなことないで~。めちゃ不細工やで~」


うん、それは正解。マジで。スーパーひとし君かけてもいい。


「○○ちゃんは?誰に似てるん?」


そうそう。私もそれ気になってた。
今、ねずみ男からすんごい勢いで顔面偏差値詐称受けてる女の顔。


「ぇ?!マジで~?!バリタイプやっちゅうねん!エビちゃんてマクドのCMの子ゃろ?」



エ・・・エビ?・・・


※エビ・・・甲殻綱十脚目のうち長尾類に属する節足動物の総称。体は左右相称で細長く、頭胸部は硬い甲皮でおおわれ、腹部は七つの関節があって内側に曲がる。長い触角と、飛び出た複眼をもつ。腹部に遊泳脚、頭胸部に歩脚があり、はさみをもつものもある。(大辞林より抜粋※


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このエビだよね?
まかり間違っても今をときめく蛯原友里様のことではないよね?
エビフィレオのエビの部分(食用)に似てるんだ~ってことだよね?
もうやだ~。あやうく勘違いするところだった~。心臓に悪い~。



「自分高校どこなん?・・・うん・・・うん・・マジで~?お嬢ゃん!!」


相手のエビちゃん(食用)の通う高校はどうもお嬢様学校らしい。
てかこんな形で男と知り合うような女がお嬢と呼ばれる秩序のない現代にドロップキック&水平チョップ。



最終電車内で繰り広げられるねずみ男とエビちゃん(食用)、下半身の欲望渦巻く会話。
周りの乗客たちも一様に無関心を装ってるけど、絶対に聞き耳立ててるはず。
市原悦子並みに推理してるはず。
今、この瞬間、車内全員が市原悦子張りの家政婦なはず。
見まくってるはず。



「じゃあさ~近いうちに会おうや~、マジで。」


ねずみのエビ捕り物帳in車内。
その結末を知ることなく私は先に電車を後にしたのでした。


良い子のみんな!

芸能人で誰に似てるとかいう言葉に騙されちゃダメ!絶対!(←騙され続けて賞味期限も終わりを告げた私からの遺言・・・ちーん、死・・・・)



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