*BL妄想(ジョングク×ジミン)です
   苦手な方は閲覧ご注意ください。



















Side JM







「嫌だったらそう言って」と言って僕を抱き寄せてから、長い間、ジョングクは僕を見つめていた。たぶん、僕が本気で逃げようと思えば逃げられるくらいの長い時間だった。でも僕には、逃げようという気持ちは湧いてこなかった。ただ、ジョングクの瞳を見つめて、ドキドキしていただけだった。



「っ



ジョングクと唇を合わせた途端、電流が走ったみたいに体中がざわざわと騒いだ。




な、なにこれ




どうしよ




嫌…じゃなくて…




それどころか




ずっと求めていたものを見つけたような、満たされた気持ちにさえなった。ジョングクの香りと体温に触れているのが心地よくて、思わずぎゅっと彼の手を握る。すぐにぎゅっと握り返されて、とくん、と胸が鳴る。



ジョングクは唇を離した。眉が寄る。



「そんなことされたら我慢できないです



「え、あ



ジョングクの体重を感じたかと思うと、ベッ ドの上に 押し 倒 される。再び被さる唇。さっき違うのは、今度はジョングクの熱が忍び込んできたことだ。



「っん、んんっ



僕の熱をなぞるようにされるとぞくぞくして、僕は目を閉じて、僕の指に絡まっているジョングクの手をぎゅっと握った。



「っ



薄目を開けると、ジョングクも目を閉じていて、ドキドキした。




こんなに




こんな風に、好きだったのか?




僕のこと




ちゅっ、と大きく音が上がった瞬間、ジョングクは慌てたように唇を離した。



「ごめんなさいつい



身を起こしたジョングクの耳が染まっている。



「お前そんなエ ロいちゅーどこで覚えたの?」



内心ドキドキ言ってるのを隠したくて、わざと揶揄するように言うと、ジョングクは困った顔になった。



「どこでもないですただジミニヒョンとずっとこうしてみたくて




ずっと




「ずっと」っていつからなんだろう。僕らは本当にずっと、一緒にいるというのに。



「ごめんなさい困らせましたよね」



ジョングクは僕を抱き起こした。



「困ってはないよ困ってはないけど



このドキドキ言うのが、どこから来るものなのか、僕には明確にはわからなかった。



「僕待ちます。ジミニヒョンが僕のことそういう対象として見てくれるまで」