私は30前半の会社員。
これから結構自分の時間が増えそうなので、日記を書いて行こうと思っています。
私は昔から仕事と遊びの両立がポリシーでした。
眠る時間も惜しんで仕事、プライベートに明け暮れていたが、年を取るにつれて職場の立場も変わり、結婚、そして子供もできてマイホームも購入 趣味を楽しむ時間も徐々に無くなり、まさに仕事バリバリのサラリーマンといった感じのこの時期に起きた自分の体の異変…
忘れもしない1月某日
朝から大雪だった。
いつも通り起床し、階段を下り玄関のドアを開けた瞬間、右足が前に行かず転倒しそうになった。
あれ、なんかおかしいな?
寝起きだからかと思い、車のエンジンをかけ家の中に入る。
身支度をして目を覚ます為に一杯の水を飲もうとしたら…
飲めない、 喉が全く動かない。 そして ふと気づくと右目が半目状態になっている。
これはひょっとして…
いやいや、体調が悪いだけ、体が完全に目覚めれば元に戻るでしょ。
そう自分に言い聞かせ、家を出て車へ。 雪が積もっていたのでフロントガラスの雪を手ではらった瞬間
手が冷たくない あきらかにおかしい?
うーん…これはまずい。まさか、頭?脳?
そう思ったが出勤時間がせまっているので車を走らせた。一応最悪の事を想定しながら。
何事もなく職場に着き、いつも通り仕事を始めた。 しかし、もしも脳の異常なら時間との戦いだ。
そして数分後、不安が的中。 ろれつがまわらなくなって来た。
すぐに職場の同僚に自分の体の異常を伝え、病院に走る準備をした。
しかしその日は日曜日なので病院は休診。休日診療所か救急車しか頼れる所は無い。
とりあえず自分で運転して休日診療所へ向かった。
運転しながら、万が一「脳梗塞」とかの症状だったら後遺症が残ってしまう。手は感覚マヒしてるけど動くし目はなんとか見える。しかし喉は全く動かなくて唾も飲めない状態。
喉はこのままではまずい、万が一が現実になった時に社会復帰できないかも… 子供も小さいし家のローンも…
妙に冷静だった。途中の自動販売機でペットボトルの水を買って運転しながら喉の運動。飲めないけど必死に喉を動かす動作を繰り返した。
何事も無く休日診療所に着いたが、今度は急激な眠気が襲ってきた。
これはマジだ。俺まだ32歳なのに 若年性ってやつか…
内科を受診したが、やはり万が一が的中
担当に医師がすぐに救急センターの受け入れ先と救急車を手配してくれ、救急車のストレッチャーに乗せられた後はよく覚えていない。気付くと病院の診察台の上にいた。
すぐに検査、そして入院
検査結果は
脳幹梗塞 延髄外側症候群
ワレンベルグ症候群ってやつらしい。
残った症状は
めまい
嚥下障害
右目周辺の筋肉の麻痺?
顔面左側、全身左側の感覚障害(温痛覚障害)
全身左側の痺れ
基本的には100%治癒することは無いらしいし、回復にも相当時間がかかるみたいだ。
医者いわく「軽度」で徐々に回復するとはいえ、この歳で…て考えると重い。
でもなってしまった事実は変えられない…し
これからの「最善」を尽くすことだけ考えよう。