こんばんは、いつも通りTOMOTです。




今日は風も強いし、何だかえらい寒かったですね。

ダウンコートは最強だって思いながら着込んで生活していましたが、子ども達は「ぜんぜんさむくない!」とシャツ1枚で駆るわ駆るわ。

よくよく見遣れば、お手洗い後の子どもの袖は濡れているわ濡れているわ。


低気温+湿気+北風=プライスレス。

いやぁ、最強は子ども達の方でした。


最強って「もっとも強い」と書きますけど、彼らの場合は「もともと強い」とか「もっともっと強い」とか、そういうニュアンスですよね。

風の子的な意味で(´・ω・`)



では、本日の物語。



”引き算のへび遊び”というお仕事をする年長さん。


へびの色紙に書かれた問題を見て、該当する色ビーズを並べております。

このお仕事、考えることがいくつもあってちょっと複雑なのですが、慣れてくるとすごく面白い活動なんですよ。

左側からビーズを数えていくのですが、出現する色ビーズと灰色ビーズで一進一退を繰り返し、いつの間にか連続した数式を計算できてしまうというユニークなお仕事です。


申し訳ないことに、一緒に集中し過ぎて途中の写真を撮り忘れましたスミマセン……。


ちょっと飛んで、出た答えが本当に合っているかお確かめ。

手元の灰色ビーズと右側に寄せた色ビーズを同数に合わせていくのですが、「灰色ビーズの5」に該当する色ビーズがなかったので「色ビーズの9を、5と4」に分けて同数を作ろうとしています。

何をどうすれば欲しいビーズが手に入るか、両替の概念が試されますね。


本当に余談なんですけど。

コンビニで買い物をして「1,740円です」と言われたけどキリ良く手持ちがないとき、皆さんはどうしますか?

「1,800円」で支払って60円のお釣りをもらうか、「2,240円」で支払って500円のお釣りをもらうか。

自分は後者派です。

500円缶貯金しているので。

すみません、どうしようもないくらい余談でした。


数えていって手元に残ったビーズの数がへび遊びのお答えとなり、ビーズ合わせをすることで計算に間違いがないかお確かめできます。

ぴったり合うとすごく気持ち良いんですよこれ。

これの少し前段階になりますが、”足し算のへび遊び”という活動もあります。

私が教師トレーニングセンターに通っていたとき、一番好きだったお仕事です。


”足し算のへび遊び”の問題を作るときは「キリの良い答えが出る」問題を作ったり「大量の両替を要する」問題を作ったり、”引き算のへび遊び”の問題を作るときは「ビーズのへびがいなくなってしまう」問題を作ったり「お確かめにひと手間掛かる」問題を作ったり。

活動する子どもに合わせて、いつも楽しく、意地悪く問題を作らせて頂いております♪

”引き算のへび遊び”は特に、問題を作るとき答えがマイナスにならないよう注意が必要なので、ちょっと気を遣いますが。

教える側としては、これがまた面白かったりするわけです。



新しくイリナに来てくれた年長さんも、巻き数字に熱中。

名前を覚えてくれるくらいには心を開いてくれました、嬉しいですね。

目を見てくれるようになったので、ようやく怒濤のお仕事ラッシュに踏み切れそうです!


ふふふ……。



そして本日は、月曜日恒例の体操教室がありました。

たぶんこのブログを見られた保護者様各位は、目をキョトンとされていらっしゃると思います。

はい、何を隠そう、この私もキョトンでした。

今日は体操はナシの予定だったのですが、体操教室の開講計算と連絡の行き違いがあったらしく……。


いつも体操の日は動きやすい服装で登園させて下さってありがとうございます。

今日はズボンが前後ろになっている子、おしりがはみ出す子、シャツがよじれる子、とても仮装的で面白い体操教室になりました。

いやぁ、笑った笑った。

一生懸命活動する子ども達ですけど今日は内容が難しかったからか、行進で手足が一緒に動いてたり、何と言うか動きがコミカル過ぎてもう笑いをこらえるのに必至でした。

マスクしてきて良かった……!

最も今日は、子どもも大人もみんなでゲラゲラ笑いながら体操教室をしたので、こういう日もあるもんだなと。



園の子達は帰り、月曜日と水曜日は15時半から小学生クラス。

数のみの活動ですが、最近教具が充実してきたおかげで、子ども達の集中力が凄まじいです。


あまりにも集中してくれるので写真を撮る余裕もなく、今日は慌てて一枚だけ。


”チェッカーボードの掛け算”というお仕事をする小学3年生の女の子。

ボード自体は一億の位まで掛け算ができるように作られているのですが、物足りないという子どもが出てきて、現在一兆まで計算できるように厚紙と折り紙で接ぎ足しました。

計算方法が三段階あって、「色ビーズを全て数える方法」と「先に繰り上がりのビーズを計算する方法」と「繰り上がり自体を暗記したまま計算する方法」のように、難易度が徐々に上がっていきます。


計算する位が大きければ、当然答えが間違うこともしばしば。

それでも諦めず、「もう一回やる」と真剣な表情で解き直す姿は圧巻ですね。


一生懸命頑張ったけど成果が付いて来ず、「もう嫌だやめる!」って匙を投げるのは、もしかしたら大人ばかりかもしれません。

教具はそもそも、子ども達が魅力的に感じ、繰り返し自分で活動でき、それ自身に間違いを訂正してもらえるよう作られています。

やりたいときに、やりたいことを、いっぱいやれる。

このスタンスが「お仕事」という具体物として目の前に広がっていたら、そりゃ投げる匙もないわけですが。


好きなことややりたいことに対し誠実で、挑戦する心、諦めない心、やり通す心。

そういう芯の通った意欲を、大人は合理主義的な思考を以て忘れがちになります。

活動する子ども達を見ていると、そういう純粋な部分を思い出させられますね。


やりたいことに貪欲で実直、やり遂げたことに満足と次への熱意。


皆さんの押し入れの底に在るのは、きっと思い出ではありません。

今一度引き出しに日を当てて、そんな子ども達の背を追いながら、皆さんもやりたいことに再挑戦しては如何でしょうか。

どの口が言うかって話ですけどね!

私も頑張りますとも!

明日からッ!←



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以上、ちなみにブログ更新時間は書き始めた時間です。

書き終る頃にはいつも日付が変わっているTOMOTからでした。