こんばんは、TOMOTです。
葉桜は謳歌を誇り、藤の花が緩やかに棚を枝垂れる季節となって参りました。
初夏にも似た暖風が地の蒼と空の碧を結び、皆様の益々の御研鑽を尊ぶ陽気を喜ばずにはいられない今日この頃であります。
と、少し、いつもより綺麗な文言で記事の冒頭を飾ってみます。
いやぁ、実はですね。
本当にたくさんのお母様方から「ブログ見てます、頑張ってください」とお声掛けを頂いて、舞い上がった意気そのままに帰宅し、揚々とPCの電源を付け、そこでカメラをイリナに忘れたことに気付き絶望したのがつい昨日の話です。
せめて文字だけでも……、と数秒考えて、数分後にはベッドの中にいました。
不思議なものですね。
反動ですかね、今日は手を抜けないなぁと思う反面、更新できなかった数日分の写真が溜まっているのも現実でありまして。
剛毅な冒頭に対して、本文の稚拙さに読者皆々様を失望させませんよう努めさせて頂きます。
努めましょうとも!
ある意味、「勤める」とも言えますけどね!
では、数日分の物語。
上記の都合上、どうしても文量が少なめですがご容赦下さい。
”連体詞の役割”というお仕事をする年長さん。
名詞の上に付く「この」・「その」・「あの」という言葉を、具体物の位置関係から知っていきます。
お話している人の近くにあるのが「この貝」、お話を聞いている人の近くにあるのが「その貝」、どちらからも離れているのが「あの貝」という表現をします。
「ママにまえがみをきってもらったんだけど、きりすぎちゃったんだよぉ……」と苦笑いしていたこの男の子。
「じゃあ、”その”前髪はお母さんに切ってもらったんだね」と言うと、「うん、”この”まえがみはおかあさんにきってもらった」と、連体詞の語気が強くなっておりました。
早速お仕事の成果が現れたようで、一緒にニコニコしちゃいました。
”金属磨き”と”木を磨く”お仕事をしている桃色二人組。
面白いもので、やはり年上の子がエプロンを付けないでやると、絶対に下の子もエプロンを付けません。
良し悪しの話ではなくて、それだけ年上の子の影響力は絶大なものです。
特に仲良しの年上がいる年下の子は、口調から仕草まで「君達は血が繋がっているのかい?」と言いたくなるくらいソックリになりますね。
良い面も悪い面も全部吸収して、その得たものの中で自分が何を選ぶのか、それが見えてくるのはやはりその子が年上になったときなのですよね。
それが自分創り。
自分創りですが、創られるのは自分だけでないのが縦割りの面白味ですね。
その子が年長になって、何か問題行動が出てきたり、素晴らしいお兄さんお姉さんになったとき、その子が年少児だったときにお兄さんお姉さんだった子は誰かと考えたりします。
成長過程を追っていくと、本当に面白いですね。
本読みも立派な活動です。
ちょっと前まで「あ……、い……、う……?」と文字読みしかできなかった子達が、本をスラスラと黙読する光景は感無量です。
途端に成長を感じます。
”五十音並べ”をする男の子。
プレートの下に文字を出し、何を始めたのかと思いきや、「くつした、と、きす」とボソボソ囁きながら文字を並べていました。
靴下とキス……?
いったいこの子の身に何が……。
COCOON先生の記事にも登場しました、”野菜の皮むき”をする最年少さんの男の子。
まだ刃物を扱うときは、見ているこちらはハラハラしますが、普段の陽気な表情とは一変して真剣なまなざし。
子どもが集中する表情というか、姿というか、やっぱりこれ無くしてモンテッソーリは語れませんね。
彼は今まさに、自分創りの最中だというわけです。
隣でクッキー作りをしていたお姉さんの活動をじっと見つめ、素敵な光景だな~と思ったのも束の間、違和感を覚えて回りこんでみると最年少くんの口元が粉だらけ……。
「生で食べたの!? お腹壊すよ!?」と急いで洗いに行きましたが、どうでしょうか……。
監督不行き届きです、すみません……涙
国語のノートに自分でしりとりを考える年中さん。
最初は「つる、ってかきたい!」と言うので横で見ていたら、そのまましりとりを書く流れに。
わからない文字を教えてあげた以外、私は本当に隣で見ていただけで、この子が自分で言葉を考えて繋げていました。
なぜ「つる」って書きたくなったのかはさておき、活動を自分で展開していく思考力が素晴らしい。
鳥率高めだったのは仕様でしょう。
この日、私は部屋の掃除をしようと思い立って、立ち上がった拍子に貧血に襲われまして。
そのまま椅子に座り込んでしまったのですが、隣にいた女の子が、何を言ったわけでもなく突然折り紙をやめて箒を持ち、部屋の掃除をしてくれました。
そして一言。
「せんせいつかれたでしょ、やすんでていいよ」
涙が出るかと思いました。
別にその時間は普段掃除をしているわけでもなく、その子には本当に、私が立ち上がってそのまま座ったようにしか見えなかったはずなのです。
親や兄弟だって、立ち上がって座っただけじゃ、何がしたいのかなんて伝わるはずもないのに。
血が繋がってなくても、たった3~4年の付き合いだとしても、心が通うとこうも判るものなのだなと実感しました。
それだけに、下手なことできないですけどね……!笑
その女の子が書いた一文です。
名前は親指で隠させて頂きましたが、素敵な文ですよね。
熊本で被災した方々に見てもらってぜひ元気を出して頂きたい、この記事を見た方々に、どんな方法でも良い、ぜひ被災支援をして頂きたい。
世界にはまだ、こんなにも綺麗な心が在るのです。
これを見て心底そう思ったので、その女の子に許可をもらって撮影させて頂きました。
イリナでも毎週金曜日、お弁当のおかず代のいくらかを恵まれない子達に寄付するため献金を実施しております。
今イリナにある献金を郵便局や銀行に持っていって、熊本の被災支援金にしようと職員で話し合っているところです。
本当に、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
加えて、避難訓練も実施しました!
子ども達だけでなく、大人側の冷静な対応が試されます。
各ご家庭でもぜひ、被災したときどうするのか、どこへ逃げてどこへ集まるのか、どうやって生活するのかを今一度ご検討ください。
世間では被災してから一週間分の食糧を自分で備蓄するよう言われていますが、実際に東北の震災に遭った方の話では「一週間じゃ餓死するよ」と真剣に言っておりました。
最低二週間分は用意して下さい。
乾パンや缶詰を食べ続けて過ごした中で、「数日振りに食べた温かい焼き鳥缶には涙が出た」と言っていました。
今はどこで何が起こるか本当にわかりません、平和に暮らせているこの時を利用してちゃんと、生きる準備をしておきましょう。
そんな感じで、数日分の写真を順不同で掲載させて頂きました。
明日はどんな物語が待っているのだろうとウキウキしながら、今回の物語は結びとさせて頂きます。
以下、ちょっとした余談。
子どもの発想力は実に面白くて、大人の固まった思考では到底出てこないような斬新なアイデアがそこに詰まっています。
一日置きに橙色・黄色・紫色・赤色の折り紙を使って、ウサギを作った女の子がいるんです。
前の記事にもいくつか出てきましたね。
橙色の折り紙で作ったウサギちゃん、「にんじんちゃん」と命名。
黄色の折り紙で作ったウサギちゃん、「ばななちゃん」と命名。
紫色の折り紙で作ったウサギちゃん、「ぶどうちゃん」と命名。
じゃあ、赤色で作ったウサギちゃんは何だと思います?
「なんておなまえだとおもう?」と訊ねられたので、私は自信満々にこう答えました、「リンゴちゃん!」と。
答えはNO!
リンゴちゃんで違うなら、皆さんはもう解りますよね?
そうです、赤色で作ったウサギちゃん、名前は「やえざくらちゃん」でした。
あいや、難問だった……。
最後に本日のハイライト。
「せんせい、カメムシって、クールないろしてるねぇ……」
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ついにイリナにPCが搭載されました!
働きかけて下さったお父様、お母様、本当にありがとうございます!
以上、ようやく園でブログが更新できるようになったTOMOTからでした。