帰国子女:なぜ日本の大学へ進学するか | 外から見た世界。日本と教育。

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イギリスに住む海外子女、高校生のブログです。
現在は日本の大学在籍。
 
日本と国際バカロレアプログラムでの教育の違いから、
また、中学校から初めてインターナショナルスクールに通った経験から、
思考力の教育、第二外国語教育、学習について主に書いていました。

日本に帰国し、大学受験を控える今、

「なぜ海外でなく日本の大学へ進学したのか」

という質問をよく聞かれます。



私自身、去年の秋ごろまでは日本ではなく

英語圏の大学へ進学したいと思っていました。



私が日本の大学への進学を決心するに至るまで



何かの参考になればと思い、

以下の点からまとめていきます。




概要

1)大学選び 考慮すべき項目

2)大学に求めるもの (個人)

3)大学に求めるもの (家族)

4)各選択肢の評価

  日本の大学 英語圏大学 (記事へ

   アメリカ・イギリス・オーストラリアの大学 (記事へ

   日本以外のアジアの国立大学 (記事へ

考慮した選択肢:

・日本の大学

・アメリカの大学

・イギリスの大学

・オーストラリアの大学

・その他のアジア各国の国立大学




※各国の大学についての説明・分析については

「(4)各選択肢の評価」



1)大学選び 考慮すべき項目


・高校卒業後、何を学びたいか

・そもそもなぜ大学に進学したいのか

・どのような受験生活を送りたいのか


具体的には

 ・文系/理系

 ・話す言語

 ・興味のある分野

 ・将来の仕事 (分野・駐在国)

 ・留学・大学院志望の有無




<参考>

私の場合:

 ・文系

 ・英語・日本語

 ・経済一般、環境、人文地理、社会、教育

 ・途上国の経済発展に関わる仕事 (日本/アジア)

 ・留学 希望せず

 ・大学院進学 未定




2)大学に求めるもの(個人)

・勉学

  ・少人数制 (ゼミ、プロジェクト型)

  ・専攻教科以外の授業も受けられる

  ・優秀な教員

  ・優秀な学生

  ・活発な意見交換



・人脈



・雇用機会

<留学を希望する場合>

日本と英語圏、両方での大学教育を受けたい場合


日本から海外の方が留学する機会が圧倒的に多く

経済的な条件も良いです。


日本→海外

 メリット

・政府・大学から推進されている

・短期、長期など多種のプログラムがある

(・交換留学の場合

海外の高い大学費を払わなくても海外で授業が受けられる)



 デメリット

(・長期留学の場合

就活の期間が短くなるため、事前の準備が必要)




海外→日本

 デメリット

 ・日本語専攻でない限りプログラムが限られている

 ・ギャップイヤーを取ることも考慮すべき

(・交換留学の場合

海外の高い大学費を払って比較的安い日本での教育を受ける)




3)大学に求めるもの (家族)

・支払い可能な学費・生活費・教材費

   日本の大学は海外と比べて格安

   海外の大学では、自国/地域の学生以外は

   より高い学費を払わなくてはならず、また

   奨学金をもらえる制度や確率も格段に下がる。


   例)アメリカの大学の一年あたりの学費は

日本の公立大学のそれの46倍となる

     しかしIvy Leagueのトップ一部でないかぎり、

     アメリカ人と同じ奨学金制度には参加不可能。


・子どもの身の安全

   親族との距離

   治安

   各社会での若者の素行

・将来の子どもとの物理的距離 (就職先)