私は幸ちゃんの病気が分かった時、ショックで立ち直れなかった。
自分の精神状態を支えるのに必死で、がんばってる幸ちゃんの存在を心の中から消しかけていた。
最低。
精神科のお薬のおかげで、前向きに元気になれた。
ようやく、現実と向き合うことができた。
自分の精神で立ち直れなかったのが今でも悔やみ・・・。
幸ちゃんの病気をいっぱい勉強して、同じ病気の子を持つままさんのブログで励まされた。
たくさんの覚悟を決めた。
幸ちゃんの病気は一生。
完治するものではない。
仕方がない。
幸ちゃんは一生病気と向き合って生きていく。
私はままとして、精一杯幸ちゃんに尽くす。
たっぷりの愛情をかけて・・・。
幸ちゃんの病気は感染に弱いものだった。
幸ちゃんが帰ってきたら、とにかく気をつけようと決めていたことがたくさんあった。
風邪をひかせないように。
人込みは避けて、お家も清潔にして、幸ちゃんの体調が一番。
お出かけが自由にできなくてもいい。
自分のしたいことを我慢してもいい。
病院を往復する生活でもいい。
人に胸を張って自慢できることがなくてもいい。
運動ができなくてもいい。
足が全く動かなかった幸ちゃん。
車椅子の生活も覚悟してた。
目が角膜潰瘍になって、右目は視力がだめになるかもしれないと言われていた。
片目でも見えればいい。
普通の学校生活が送れなくてもいい。
たくさんたくさん覚悟した。
いつも最悪の事態を予測して。
友達にこう言われた。
「覚悟を決めただけで、あんたは十分母親だったよ。」
すごくうれしかった。
幸ちゃんに何もしてあげられなかった無力さ。
こんな私でも母親ぽかったかな?
誰にも・・幸ちゃんにも認めてもらうことは出来なかったけど、その言葉に救われた。
私、現実から逃げなかったよ。
これだけは胸を張って言える。
唯一の誇り。
幸ちゃん、ままのことままだって認めてくれる?
何にもしてあげられなかったけど、ままの想い伝わったかな・・・。
伝わってるといいな。
幸ちゃん、どんなカタチでも、幸ちゃんはままの大切な宝だよ。
ずっとずっとままの子だからね・・・。
愛してるよ、ずっと。