はい。今回はリハビリ正きもでーーーす!!
このお話はね、リハビリにリハビリ重ねないといけない今のこの感じ…

という事で今回も書いてしまいましょう甘ーーーい二人を!
ん?何のリハビリが必要かって?それはねぇ……
秘密です♡(ぅおいっ!!

かなり停滞気味になってるこのお話。もうそろそろ内容忘れたぞって方も居るやもしれませんがー。


二人の幸せ早く見届けたいんだから結婚させてっ!!
だけど結婚前の二人もまだ見てたいよ!!なーんて激甘好きな糖分不足のギュイェラバー様はどぞっ!!







【正しい気持ちの伝え方・番外(クッキング編)】



トントントン。
リズミカルな音を立てて切られていく野菜の音に、イェソンは眺めていたテレビから目を上げてキッチンへと視線を移した。

今日は互いに休みが一緒という事で。昼食は作りますとキッチンに立ったのはキュヒョンの方。何を作るんだろうかとイェソンは興味津々になりつつ、それでも楽しみはオアズケと自分に言い聞かせて。
ともすればキッチンに向かってしまいそうな足を止めるように両膝を抱えて座っていたりするの。

「……いーい匂い……」

恐らく今作っているのは中華スープだろう。ラー油の匂いの混じったソレは、キュヒョンが作っているというだけで優しい匂いに変わっていく。
いつの間にか料理を覚えていたキュヒョンは偶にこうしてイェソンの為にと料理を作る。
それは何れも優しい味がして、いつもイェソンの胃と心を満たしてくれるのだけれど。

(………俺より上手くなったら、どーしよ……)

そんな幸せ過ぎる悩みに、抱えていた膝へと顎を乗せてムゥッと膨れてみたりして。そんな行動を実はイェソンの様子を見ようとチラリ、キッチンからキュヒョンが見ていた事には全く気付かないまま。
また可愛い行動しちゃってと仄かに溜息を吐くキュヒョンは気苦労が絶えなかったりする。
前よりも愛らしさの増したイェソンは、目を離すと周りに虫が寄ってくるのだ。まぁそんな輩は本当に僅かでしか無いのだけれど。だからメンバー達はなるべくイェソンから離れないようにと奮闘してくれている。
これは早く結婚を発表しなくてはと改めて気持ちを引き締めつつ。

「出来ましたよー、取りに来て下さい。」

暇を持て余して頬を膨らます相手に声を掛けてやれば、トトトッと近寄ってくる足音が聞こえる。そんなに急がなくてもとは心に留めて、振り返るとコテリ首を傾げたイェソンの瞳とかち合った。

「………ヒョン…」

本人としては、何を持っていけばイイのかというお伺いの行動。
しかし傍から見たら、ただの甘えた仕草にしか見えない。

(……これは、少し教育が必要……かな…)

そんなイェソンが聞いたらビクリ肩を揺らしそうな事を頭の隅に浮かべながら、キュヒョンは不意にイェソンの腰へと腕を回すとその体を引き寄せた。

「っ……なに?」

驚きながらも目元がホンノリ染まるのが判る。自分にだけ見せるその表情が、どれだけ心を掴んで止まないかなんて…イェソンは気付いていないだろう。

「待ってる間……何を考えてたんですか…?」

染った目元をスッと撫でれば、それだけで瞳が揺れる。
何時だって自分を映しているこの黒い瞳が好きなのだと、告げた事はあっただろうか?

「……キュヒョナが…上手くなるから……」

息の掛かる距離。辿たどしく紡がれる言葉に耳を傾ける。
赤い唇から漏れる息が、何となく熱いのは……近頃忙しさからこんな時間を設けられなかったせいかもしれない。

「料理が、上手くなるから?」

やっぱり主語の足りないイェソンの言葉を汲んでやって。
クスリ微笑みながら黒い瞳を覗き込んでやる。そうすると、一度目線を逸らしてから。

「………俺より……上手くなっちゃ、や。」

甘えの帯びた声のまま、そう訴えてくる姿に笑みが溢れる。
そんな事は有り得ないのに。何時だって自分の為にと毎日心を込めて料理を作ってくれるイェソン。
毎日美味しさの増すソレは、心を反映しているのだと判るモノ。
そうやって作ってくれているイェソンに、敵う筈など無いのに。

「………バカですねぇ…貴方は……」

言葉と共に、揺れる瞳へと唇を寄せる。胸元に置かれた手がキュッとエプロンを握り締めてきて、それにまた笑みが溢れた。

「ばかじゃ……ないもん…」

唇を尖らせるから、ソコに軽くキスを贈って。

「駄目ですよ……そんな可愛い顔をしちゃ…」

周りを魅了して離さないその表情は、自分だけの前で。

「かわいく、ない。」

ポワンと頬を染める姿に目を細める。
何だってこんなに可愛らしい人になってしまったんだろう?
いや、元々がそうだったのだろうか?

そんな答えの出ない事に若干苦笑が湧き上がるけれど、こうなってしまったのは恐らく自分のせいだから。


「僕はね?貴方の料理には、一生適わないんです。」

頬へと唇を寄せて、ニッコリ微笑んでやる。
無闇に可愛い顔を出さないようにと、膨れた頬へと優しく。

「貴方の込める心に、僕が勝てると…思いますか?」

もう片方の頬へもキスを贈って。
そうすれば、膨れたソコが見事に膨らみを消えさせた。
そんな正直な頬がまた愛らしさを呼ぶのだけれど。

「僕を想って作ってくれる。その貴方の心の篭った料理には……」

一生、叶いません……

「………うそつき…」

コツリ額を合わせられて、イェソンは染めた頬を隠す事無くジトリ目を向ける。その瞳が潤んでいて、迫力など全く無い事には気付かないまま。

「うそつき?」

なんで?
そんな問い掛けすら甘くて、イェソンの心臓が大きく高鳴る。
相手に聞こえるんじゃないか。そんなドキドキを隠しながら、また尖ってしまう唇。

「……だって……いっぱい、入ってる。」

キュヒョンの料理にだって、心が沢山入ってる。
だから最高の味を感じるんだと。それが嬉しくて、悔しいんだと言うのだ…イェソンは。


「………頑固ですね…本当に。」

尖ったままの唇を甘く塞いで紡がれた声は、イェソンの大好きな甘く優しい響きを帯びて。

「なら、僕の心に負けない位の……」

自分を一生虜にするような料理を作ればいい。

「一生かけて、それを僕は感じますから……」

だから、そんな顔を他には見せないで下さい……

「……やくそく?」

エプロンを握っていた手が解かれて、オズオズと首に腕が回ってくる。
それに合わせて腰を深く引き寄せて、キュヒョンは極上の笑みをイェソンへと向けてから。



「約束です。」



何度目になるかなんてもう判らない。それ位には贈られたプロポーズの言葉。
一生を共にするんだと、改めて伝えられたその言葉は何時だって大事な大事な贈り物。
だからイェソンは、また好きを大きく出来る。貰った言葉と心を一身に感じられる、この瞬間が……一番大事。


「なら……俺も、やくそく。」


甘い吐息と共に、可愛いからダメと言われる行動を皆の前ではしないと。
絶対に守れないだろう癖を、それでも頑張って守るようにするから。


「一生……食べてくれなきゃ……や。」

やくそく。


そう言ってゆっくりと閉じられた瞳に微笑んで。
約束の誓いとばかりに、目の前の赤い唇へと。
今日も優しく、甘い心をソッと贈った。






※Twitterの方に載せたモノの再録となります。
若干修正部分あるけど、判らない程度のモノですので。
しっかし久しぶりに書いても甘さの変わらないこの二人……
激甘をここまで出されるともう逆に気持ちイイというか?(笑)って料理絶対冷めてるねぇコレ…






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