M240iには、最近の各車種同様、
「ECO Pro」、「CONFORT」、「SPORT」、「SPORT+」の4モードの走行モード切り替えがある。
(ちなみにM2にはEco Proは無いんだよね)
納車からまだひと月なので、まだまだ攻めた運転はしていないのだけれど、
走行モードの違いについて感じてみようと思い、いろいろ切り替えて走っている。
まず、「ECO Pro」
このモードの一番の特徴は、停車すると必ずアイドリングストップが働くということである。
渋滞の際にもストップしてしまうので、若干うっとおしい気もするけれど(^^;
Eco Proモードでのエンジンレスポンスはどうかと言うと、AH3では、ECO Proにすると、アクセルを開けてもなかなかエンジンの回転が追い付かない感じであったが、M240では、それほど明らかなレスポンスの違いは感じられない。
AH3はEco Proではまずモーターで発進し、途中でエンジンがかかるように設定されていた。
M240iの場合、当たり前だが最初からエンジンがかかっているから、静かな発進という感じではない。
特にイグニッションオンにした時の、最初の排気音は、かなりうるさいと言えよう。
AH3も3Lの6気筒だったので。冷間時のイグニッションオンは、そこそこ目立つ音だったが、M240iはその比ではない(^^;
Eco Proで走行すると、インパネに最適なギアが表示されるのだが、右下の青いマークがシフトの表示。
タコメーターの下に最適なシフトが表示される。
MTだと自動的にはシフトしてくれないから、この表示を目安にシフトチェンジするわけだ。
Eco Proの場合は、低回転からかなり頻繁にシフトアップの表示がされる。
燃費をかせぐため、出来る限り低回転でかつ高いギアで走らせるようにプログラムされているのであろう。
Eco ProとCONFORTについては、アダプティブMサスペンション(自動的に減衰率が変わるサスペンション)の味付けは一緒だと思うが、基本的に乗り心地重視であろうしなやかさを感じる。
ただし、AH-3と比較した場合は、AH-3がM-Spoでありながらノーマルサスペンションだったため、乗り心地がかなりゆったり柔らかめだったのに対し、M240iは、Eco Proですら硬めの乗り味だ。
それでも、340PSの馬力を受け止める足回りとしては丁度良いという感じだろうか。
次に「CONFORT」については、Eco Proとどの程度違うのか、まだよくわかっていない。
アイドリングストップの回数は減るような気がするけれど、果たして・・・
シフトチェンジはEco Pro同様に表示される。
足回りもEco Pro同様乗り心地重視である。
基本的に、エンジンをかけたらデフォルトがCONFORTに設定されているので、特にモードを変えなくても不便を感じることは無い。
「SPORT」モードになると、はっきりレスポンスの向上を感じる。
まず、CONFORTからSPORTに切り替えたら、即座にステアリングが重くなる。
これは、E87系の重いステアリングを思い出させる操舵感だ。
ワインディングのドライブでは、この重さは轍によるキックバックも抑えられ、「しっかり感」として昇華されるので、コーナーでステアリングが左右に振られるようなことがなく、安定して角度を保持できる。
対してAH3のステアリングはSPORTでも軽く感じるほどだった。SPORTにしてもなお、E87-130iの重いステアフィールには及ばぬほどだったのである。
M240iのSPORTモードのステアフィールは、自分として非常に好ましい重さである。
(国産車から乗換えた方にはかなり重く感じるだろうな)
SPORTになると、アダプティブMサスペンションも、SPORTモードに設定され、足回りが明らかに硬めになる。
都市部を走る際は、路面の凹凸をかなり忠実に拾うので、ちょっとバタバタしているように感じるほどだが、ワインディングにステージを移すと、そのしっかりした足がロールを抑え、重めのステアリングと共に安定したコーナーリングをすることができる。
まだ、当たりの付いていない距離数であるが、非常に好感触な足回りである。
室内で聞くエンジン音についても、CONFORTからSPORTに切り替えると、音が明確に変わる。
粒立ったメカニカルな音に変わるが、M240iの場合はM2のようにエンジンサウンドマネージメントは入っているのだろうか。。。
このように3モードそれぞれ試しながら走っているが、皆さんお察しの通り一番楽しいのはSPORTである。
この上にさらにSPORT+というモードもあるが、自分としては、一般道の走行時にはほとんど使用することは無いかな。。
SPORTモードで走る際、2速でも4000回転以上回すといつの間にかすごいスピードになってしまうので、慣らし走行でエンジンを回したくても回せない状況であった。
ほとんどの走行シーンで3000回転以下で事足りてしまうから、このエンジンを育てるためにも、
なんとか高回転を使うシーンを増やしていきたいものだけれど。
ん?サーキット?走りませんよ。。もったいないものw