Ling Muのアジア旅コレクションを展示する「Ling Museum」。旅で訪れた順番にアジア・中東から一か国ずつ、その国のポップスのCDとカセットテープの数々を展示します。

 

★第三回「カザフスタン」

 訪問時期:1988年8月

 訪問地:アルマティ

 

左上:A. スタディオ「Солдат Любви」ソ連時代から旧ソ連全土で人気のバンド。カセットもあったけどテープがダメに…。

左中:ドス・ムカサン「Dos-Mukasan」同じくソ連時代から活動するポップスグループの復刻版アルバム。

左下:ドス・ムカサン「Dos-Mukasan II」同じくドス・ムカサンの復刻版第二弾。80年代の音源貴重。

右上:イリーナ・ミハイロワ「Fearless」ロシア系。無国籍なサウンドはカザフらしさか?!

右中:ダウレン・シジコフ「Лeто в Городe」カザフ語曲、ロシア語曲を半々で歌う感じがどこかタガログ語曲と英語曲を半々で歌うフィリピンのアーティストを彷彿させるね。

右下:マクパル・イサベコワ「Пeрвый Поцeлуй」

 

左上:ホーリー・ドラゴンズ「Железный Рассудок」メタルバンド。カザフ色は全く無し。

左下:オリエンタル・サウンド「Tales of Eurasia」

右:エディル・フサイノフ「Yedil Khussain」民族楽器やホーメイを現代音楽と融合させるアーティスト。実は神保町の小さな店でライブをした。

 

(Ling Muコメント)

・これらは旅で訪れた時に入手したものではありません。日本で購入、もしくは現地を訪れた知人からもらったものです。

 

・88年当時はまだ「ソ連・カザフ共和国」。どこででも自由に買い物ができたわけではなく、限られた時間内ではほぼ現地ポップスのアルバムには出会えませんでした。

 

・そして少年だったLing Muはこの時点でまだコレクションを始めていませんでした。

 

・カザフスタンって、中央アジアに位置するイスラムの国だけど、周辺国に比べてイスラム色が薄くて、ロシア系も多いので洋風な雰囲気もあるためか、音楽がどこか無国籍な感じ。イスラム風、欧米風、ロシア・東欧風とどんな音楽も自然にこなせる。最近では韓流に影響されたグループもいて東アジア的ポップスも違和感無い。

 

・ディマシュ・クダイベルゲンという最強の声量を持つ国際的なスター歌手を生んだ国でもあり、もはや中央アジア音楽というカテゴリーを崩してしまいそうな国かもしれない。

 

次回はトルクメニスタンを訪ねます。