Ling Muのアジア旅コレクションを展示する「Ling Museum」。旅で訪れた順番にアジア・中東から一か国ずつ、その国のポップスのCDとカセットテープの数々を展示します。

 

★第十一回「ブルネイ」

 訪問時期:1994年1月

 訪問地:バンダルスリブガワン

 

左上:ポテンスィ「Sepotong Nyawa」

右上:オムニバス「12 Top Koleksi」…有名作曲家らしいブルネイの王子の曲を地元アーティストが歌ったオムニバスアルバム。

   収録アーティスト…ウィジャ、アズリナ、サルビア

下:カルメン・タオ (陶莉萍)「好想再聽一遍」…ブルネイ出身アーティストによる中華圏向けの中国語ポップスアルバム。

 

(Ling Muコメント)

・ブルネイ訪問時、いくつかのカセット屋を訪ねたけど、ブルネイの作品はどこにも無し。マレーシアと同じ民族なので基本彼等はマレーシアのポップスを好んで聞いている。

 

・ただ、この国のお店の店員は外国人もしくは中国系ブルネイ人の場合が多く、彼等はブルネイのポップスには関心が無くてよく知らないため、仮にあっても「無い」と言っている可能性がある(具体的なアーティスト名を言えば見つかったかも知れない)。そこでガイドさんが最後にマレー系ブルネイ人が営むカセット屋に連れて行ってくれた所、そこで上記二つのカセットが見つかった。ここの店主が二つだけと言うのなら、本当にそのぐらいしか無いのだろう。

 

・ASEANの音楽イベントやABUソングフェスティバルにはブルネイ代表のアーティストもよく出演するので、ポップス自体は存在している。大きく分類すると「マレー語ポップス」であり、その枠組の99%はマレーシア・ポップスなので、そこから群を抜いたアーティストがブルネイから現れれば、ブルネイ・ポップスも注目されると思うが、ゆっくり期待したい。

 

・ブルネイには中国系住民もおり、上記カルメンのように少ないけどブルネイ出身歌手もいる。これらは完全に中華ポップスのカテゴリーになる。台湾のアイドルグループ「飛輪海」のメンバーだったウーズン(呉尊)も実はブルネイ人。

 

次回はシンガポールを訪ねます。