皆さん、こんにちは。8月に入り今年も猛暑で毎日植木の水やりです。雨も欲しいですね。

さて、今回の院長ブログは、治療終了の患者さんのご報告です。

 

初診時年齢22歳の女性です。主訴は凸凹でした。

凸凹もそうですが、少し下顎前突傾向もあり、所々が反対咬合を呈していました。また右上の2番目の前歯が欠損していました。下顎の左側の第二大臼歯が大きく内側へ傾斜しており、その後方にある親知らずが押していることが原因と考えられました。

 

口元は下顎の唇が前方位でした。笑顔での不揃いも目立ちます。

 

パノラマレントゲン写真です。左上の親知らずも前方の第二大臼歯に追突して悪影響を及ぼしそうな位置にありました。

 

横顔のレントゲン写真の分析では、下顎骨が前方に位置していました。成長もないので、このままで、前歯の傾斜で補うこととしました。

 

治療方針は、追突したり前の歯に影響を及ぼしている左側の上下の親知らずを抜歯してもらうこととしました。そして、左上は第二大臼歯、下顎は右側が第一小臼歯、左側は第二小臼歯の抜歯としました。上顎は全体的に治療を最初から進めますが、下顎は最初は犬歯から後方部分をコントロールして、1年後に前歯にブラケットをつける方針としました。

 

上顎の抜歯が終了して著しく後方位にある左上2番目の歯以外にブラケットを接着しました。最初は細くて柔らかいワイヤーから始めます。

 

下顎を抜歯して犬歯から後ろに装置を付けて動かし始めました。

 

ちょっと見えづらいですが、左の一番奥にはゴムをセットして内側に倒れこんでいる第二大臼歯を外へ起こすようにしています。食事の時以外は使用してもらいました。ご自分で着脱できるように練習をして地道にやっていただきました。

 

治療開始から1年経過時です。

抜歯スペースはほぼなくなり、後方にあった上顎の左の2番目の歯も前に出てきました。これから下顎前歯にも装置を付けて進めていきました。

 

その後1年1か月、治療期間2年1か月で動的治療が終了しました。治療前後の写真を掲載します。

正面横の歯の写真です。凸凹も綺麗になり、咬合も正しく付与することができました。何でもばりばり咬めます。

 

咬み合わせの面です。抜歯スペースも閉鎖し、綺麗なアーチになりました。内側に倒れこんでいた左下の第二大臼歯もばっちり起こしています。

 

これは治療後のみですが、内外側的にも適切に配置できています。

 

お顔の写真です。笑顔での歯の整列具合は別人です。綺麗に仕上がりました。

 

下顎前歯の後方移動により、下唇が後方へ移動して美しいプロファイルに変化しています。

 

パノラマ写真です。根の吸収もなく終了しました。右の親知らずは今後どうするかを検討します。

 

横顔のレントゲン写真です。前歯が後方移動したことがわかります。全体のバランスは良くなりました。

 

治療終了おめでとうございます。真面目に通院していただいたお陰で、予定よりも早く終了となりました。大変な親知らずの抜歯から始まり、奥歯の面倒なゴムもきちんの使用して早く改善しましたね。治療前は食べにくく、歯も磨きづらかったと思いますが、これからはバリバリ咬めて、歯ブラシもし易く快適な咬合状態です。まだ不安定なので、リテーナーで守ってください。お疲れさまでした。

 

徳島のお盆の阿波踊りも近づいてきました。仕事帰りに、公園などで練習している金や太鼓のリズム、笛が聞こえてくると、なんか徳島の夏が来たんだな~としみじみします。子供のころのようなワクワク感よりも、過去の阿波踊りの出来事なんかを思い出して、子どもたちと、親族と、友人とあそこで踊ったとか、演舞場で見たなとか、色々懐かしく感じてしまいます。来月の誕生日で還暦となります。さすがにこの年になると、人生味わい深くなりますね。子供のような無邪気にはもうなれないですね。しかし、まだまだ老け込むわけにはいきません。仕事にプライベートに全力で臨みたいとおもっています。皆さんもよいお盆をお過ごしください。それでは。

 

●今回の写真の掲載は、患者さんに了解を得ております。

●今回の総費用:62万円(治療期間2年1か月)

●治療における一般的なリスクについて

 治療中または治療後には、虫歯の発生・歯根吸収・歯牙疼痛・口内炎・歯肉形態不正・顎関節症・ほうれい線・歯の削合・後戻りなど思いもよらない不都合な合併症のリスクがあります。治療開始時に主な事項についての注意や対応についてお話しし、もし不都合が発生した場合は全力を尽くして対応してまいります。

●治療結果には個人差があります。同様の結果が保証されているわけではありません。ご了解ください。