タイトルで、「ヘイズって?」と思われる方は多いと思います。
私もシンガポールに来てから初めて知った単語です。
簡単に説明すると、インドネシアのスマトラ島でこの時期毎年行われている
野焼きが原因とみられる煙霧(ヘイズ)が、季節風(モンスーン)に乗って
シンガポールにやってくるんです。
シンガポールでは、大気汚染をPSIという数値で表しており、
シンガポールの日本人大使館からの説明によると、
PSIの数値(μg/m3)と健康被害状況
100以下:一般的に影響なし
101~200:(不健康) 心臓疾患や呼吸器疾患を持つ人は、
屋外活動を減らす必要あり。
一般的な人は、活発な屋外活動を控える必要あり。
201~300:(非常に不健康) 高齢者と既存の心臓や
肺疾患を持つ人は、屋内にとどまり、活動量を減らす必要あり。
一般的な人は、活発な屋外活動を控える必要あり。
301~400:(危険) 子供、高齢者と既存の病気を持つ人は、
屋内にとどまり、屋外活動を避ける必要あり。
一般的な人は、不要な屋外活動を避ける必要あり。
400超:(非常に危険) 子供、高齢者と既存の病気を持つ人は、
窓等を閉鎖した屋内にとどまり、可能な限り運動を避ける必要あり。
一般的な人は、運動量を減らし、屋外活動を可能な限り、減らす必要あり
ということになっています。
通常はPSI100以下で、それでも敏感な人は多少身体に症状が
出てきます。(花粉と似た症状。鼻水、頭痛、眩暈等)
毎年6~10月頃にかけてヘイズがやってきますが、
そこまで気にするほどではありませんでした。
それが、17日頃からPSIの数値が高くなり始め、
幼稚園はお外遊びを控えるようになり、
空がヘイズの影響で真っ白、太陽も隠れてオレンジ色に。
これは朝9時の空の様子。
左上に、現在のPSIの数値が表示されています。
これは史上最悪の数値、PSI321が表示された瞬間をパチリ。
300越えたら危険な状態です!
ビックリです!
リビングから見た外の様子。
もう真っ白で先の方が全く見えません。
外に出ると、近くで山火事が起こっているような
煙たい匂いが鼻につきます。
この匂いが24時間、ほぼ1週間続いています!!!
さすがにマスクに慣れない地元も人達も
こぞってマスクを装着。
空気清浄機も連日売り切れ状態。
我が家はマスクは大量に持っていたものの、
空気清浄機を買いそびれてしまい、
隙間だらけの南国ならではの作りの家の中ですから、
閉め切っていても何となく臭い、鼻がムズムズします。
金曜日の朝11時ごろは、なんとPSI400を出しました!
写真はありませんが、上の写真よりさらに真っ白。
霧だといいんだけど、煙霧(ヘイズ)ですよ!大気汚染!
その日もチャリ坊、登園しました~。
いつもは徒歩で行ってるんだけど、
さすがに危険なので、1日だけスクールバスに乗って。
チャリ坊、なんだか遠足にでも行くかのような
ルンルン気分でした。
この日は幼稚園をお休みさせた親も結構いたみたいです。
小学校は臨時休校。
こんな日に幼稚園に行かせるなんて!という方もいらっしゃいますが、
私自身、ちょうど腰を痛めており、
家で元気な子供の相手をできる状態ではなかったので、
お友だちや先生と楽しく過ごさせたいなと思い、行かせました。
(園にはクラスに1台、空気清浄機があるので、
むしろ家より安全かも)
こう、ひどい状態の日々が続くと、
もうどこかへ逃げたくなります。
日本や近隣諸国へ一時避難するという人も
チラホラでてきました。
このヘイズ問題、今年は特にとんでもない数値を出して
しまっており、シンガポールとインドネシア間でいろいろな
やり取りをしているようです。
詳細は省略しますが、やっと消火活動もスタートしたみたい。
人工的に雨を降らしたりしているようです。
ここで雨でも降ってくれると大助かりなんだけど、
全く雨の気配すらない。
日本でもやっと話題になっていますね。↓
週末はやっとPSIの数値も100を下回るようになり、
マスクなしで外出している人も結構いました。
久々に青空と、太陽と、夜にはお月さまを観ることができました!
こんな当たり前のことがこれほど嬉しいとは!
とはいえ、まだまだ油断ならない状態。
1週間以上、お外遊びがない子どもたちが
かわいそうです。
引きこもり生活の中、アイシングクッキー作り。
週末、チャリ坊のお友達の誕生日パーティに招待いただいたので、
手土産用。