一昨日。
朝から少しずつ窯を冷ましながら案内状作業の続き。
自分の住所ラベル印刷に難儀したり、お礼状を一緒に書いたりして時間かかる。
昼に窯出しして、と思いつつ作業をしていて、気がついたらびっくりするほど時間が経っている。
慌てて窯だしして作品の無事を確認、梱包作業を開始。

私の作品はとても壊れやすいため、個々の作品にジャストサイズのしっかりした段ボール箱をまず作り、厚い梱包用スポンジを加工して作品が絶対に箱の中で動かず、しかも繊細な細工の部分にはスポンジも触れないようにする。
いくら時間がなくてもここで焦って無事に作品が納品できなかったら全て終わり。
深呼吸しながらしっかり進める。

内心ジリジリしながら、しかししっかり梱包できたら夕暮れてきた。
慌てて着替えてタクシーを呼んで飛び乗れば、家の中は竜巻が通ったみたいにめちゃめちゃに散らかっている。
しかしそんなことには構ってられない。

駅に着く頃、心配した担当さんから電話頂いて状況報告、「すみません、今特急に乗ります」。
すぐ来た特急に飛び乗って電車の中で題名をひねくり出す。
閉店間際の新宿のバラの包みのデパート前で納品完了。

うひー、本当は日本橋の本店に納品なのに時間がギリギリだから担当さんが新宿まで出向いてくれたのです。
5つ作れ、と言われていたのも先程の電話で「3点しかありません!!」とドサクサ紛れに告っておいたけど、もうコメツキバッタみたいに謝ったよ。(-_-;)

あーあ、俺っていつになったらちゃんとした大人になれるのかな、と落ち込みつつも疲れと張り詰めていた気持ちが途切れて一気に体はゾンビ化。
何でもどうでもいいから、酒買って実家帰って存分に呑もう。

安ワイン買って家に帰ったらすでに担当さんからメールが届いていた。
「お作品、どれも素晴らしくて感激です」。
泣けた。良かった。

担当さんがいい人で良かった。
作品が無事で良かった。
作品が少なくても数合わせに手抜きの作品を作り飛ばさないで良かった。

納品した作品が喜んでもらえれば、なんだってどうだっていいや。
自分が駄目な大人なのは、これからまた落ち着いて治していくよ。








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