僕はプロ選手は商品であるとともに個人事業主だという考えを早くから持っている。

だから、昔よくあった光景。

「球団のためにこれだけ尽くしたのに」だとか、「球団は俺を捨てた」など、お涙頂戴は苦手だった。

義理・人情というのを日本人は重んじる。

しかし、ここは分けてしかるべき。

野球選手は交渉は下手だろうから代理人が必要と思っていた。

そこに古田敦也が最初に弁護士を連れて球界に一石を投じた。

FA導入要望が選手会で機運が高まっていた時、1人「統一契約書が最優先」と言ったのは落合博満。

みんな野球に携わる子どもたちの夢であったプロ野球。

と同時に選手は「野球をする=働く」でもある。

各々、家庭もある。

だからお金を稼がないといけない。

落合博満は愛甲猛(横浜高校卒)に「ピッチャーやめろ。ピッチャーは稼げない」と(時代は違い中継ぎ投手の評価は低かった)言い続けた。

4年目に愛甲は打者転向。

最後は中日で終わったが、連続試合出場の記録(当時)を達成。

という長い前向きを置いた上で、この二人に言いたいのはいろんな事情があるにせよ「どの面下げてやってんの?FAやオプトアウト」。




彼らは事件が事件だけに山川穂高は西武ライオンズが事件後も在籍させてくれたから、中田翔は栗山監督が原監督に頼んだから野球ができているということを理解してるのだろうか?

事件後に球団が出したらどこの球団も拾いにいかないし、いけない。

どの球団がマイナスイメージにしかならない選手を獲りに行くか?答えはNO!である。

中田翔が入団一年目のキャンプ時に当時の梨田監督が「4年間は二軍に置く」と言ったのを今、臓腑に染みている。