桜が咲いていた福島県。菜の花の漬物が心にしみた春のアロマボランティア 2012年4月25日 | 元気をおくるアロマ隊「手当ての輪」応援

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元気をおくるアロマ隊「手当ての輪」グループの活動を報告します!



 

2012年4月25日、元気を送るアロマ隊「手当ての輪」の斉藤班は、
福島県いわき市にある、同広野町の中央台仮設住宅を訪問し、
アロマボランティアを行いました。

今回は、クリスマスに訪問した時と同様、
寄せられたアロマキャンドルなどを広野町仮設住宅の方々に配りました。

キャンドルの中に別の色の星型のキャンドルが入っていて、
かわいいお菓子のよう。
カラフルな小物は心を明るくしますよね!







前回の3月にうかがった時に
「これで最後?」
「また来ますよう~!」
そんな会話がありました。

まだまだ続けますよ! これからも来ますよ、私たち! という、
今日はその意思表示のボランティア。

元気よく参りました!




 
今回も、
埼玉県から物資支援のボランティアグループが同行してくれてました。

その物資に仮設住宅に暮らす方々が集まり、交流の輪が広がっています。
みなさん、楽しそう! こっちもうれしくなります。



もちろん、アロマボランティアはいつものように粛々と行われましたよ。




フェイシャルをして差し上げれば、お顔がふっくら。
パックをしている間に腕をマッサージ。気持ちがよさそうです。

そのふっくらモチモチの肌を家に帰ってから見て、
心まで満たされるのでは・・・。


足と、半身が不自由なおじいちゃんは椅子に座っていただきマッサージ。
奥様のおばあちゃん曰く、
「左の肩だけでいいの! 左だけ集中的にお願いしますぅ」

「おじいちゃん、本当に左だけでいいのかなあ・・・?」
セラピストさん、ちょっと困っていましたが、
おじいちゃんに小声で聞いてもお答えがないので、ひたすら左~



 


足のむくみがひどい女性もいらっしゃいました。
そのためふくらはぎを中心に、念入りにオイルマッサージ。

仮設住宅の暮らしは運動不足が課題なのです。


そしてマッサージ後、

「ああ、肩がよぐなった」
「腰がよぐなった」
「せいせいした(こちらの方言で「気持ちいい」という意味です)

 そういった一言が、私たちの励みになります。ニッコリ。



  

うれしい話を耳にしました。 お花見の相談!!!

「去年はそれどころじゃあなかったから」

「どこで待ち合せするべか」
「何時にするかね」

この日も、咲き誇る桜のなか車を走らせて来ましたが、
お花見を楽しんでいただける心の余裕が嬉しいです。

被災地はまだまだ多くの課題が山積み。
でも、それでも、福島にも桜の季節が訪れています。


 

そしてそして!差し入れの漬物! 
左はキャベツ、右は菜の花のお漬物。心が温まる味です。

この漬物をくださるお母さん、広い広い畑を持っていたそう。

「畑はぜんぶ流されちゃったわさ。うまい野菜作ってたんだ。
あの野菜のほうがおいしい。あの野菜で漬けて、
あんたがたに食べさせたいわ」

・・・・・

お母さん、これもじゅうぶんにおいしいよ。ありがとう。

 

集会所の一角に見慣れないパネルがありました。

聞けば、定期的に町が修復される様子を写真に撮っている人がいるとのこと。
その写真でした。

道路や橋などは、復興が進んでいるようです。でも・・・。


広野町では、2学期から子どもたちの学校の授業が「広野町で」再開します。

仮設住宅に暮らす、親しくなった女性の話では、
「いわき市の仮設住宅から学校に通わせる」
とのこと。

片道1時間。家族の送り迎えは相当な労力となるに違いありません。

「(いわきから)出て行けと、直接は言われないけれど、
いわきの学校から転校の説明や、広野町での授業再開の説明が進んでいる」
とも。

暮らしの拠点をいわき市に置き続けながら、
学校など、公共の拠点は広野に戻る。不便な生活になるでしょう。

そして、
広野町から学校に通う子、広野町の外から学校に通う子
戻らないでいわきの学校に通う子・・・

いろいろなパターンが出てしまう模様で、
それにともなう「いじめが心配」という声も聞きました。

「『除染は済んだ』と言われても、まだ放射能のレベルは高いのね。
そんなところに子供たちを住まわせるわけにはいかないよね・・・」

その言葉が印象的でした。



リサーチやいろいろな話をしていると撤収の時間はあっという間!
最後のおひとりには、
セラピスト3人がかりでマッサージをさせていただきました(笑)



 

 最後は年子お母さんにいただいたアクリルたわしで記念撮影。

みんな明日もがんばっぺ!!