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飛鳥大仏(部分)
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飛鳥寺略縁起(栞より)


 かめバスを使って、次に訪ねたのは飛鳥寺でした。

 前回は境内散策だけで済ませましたが、最近、飛鳥大仏の変遷に興味があるので、この日は本堂の拝観をさせてもらいました。 

 10月5日のブログ「久しぶりの飛鳥寺」に書かせてもらいましたが、飛鳥寺が仁和三年(887)に火災に遭った事を記しているのは、お寺の栞だけだったので、その出典が気になっていましたが、昭和61年に飛鳥資料館から発行された「飛鳥寺」(飛鳥資料館図録第15冊)により「本元興寺縁起」(大日本仏教全書所収)という近世の縁起に記載がある事が分かりました。 

 その一部を紹介させてもらいます。 


 太子建立の最初。此寺三百年後必火災あらんと未来を記し給へり。令言たかはす。仁和三年十二月晦日焼失す。天災なりと云傳へし。其後再興ありしか、いつの比よりか衰破して。本尊のみ残れり。推古十三年乙丑異國より来朝せし。鞍作鳥佛師に仰て。金銅丈六釈迦の像を作る。是日本大佛殿のはしめにて。其銅像今にあり。宗旨は眞言。いにしへは境内方二十餘町ありし。されともわつかのこりて今は草庵の一坊あり。