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日張山 青蓮寺「開山中将法如尼」の御朱印
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本堂
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阿弥陀堂

 宇太水分神社を後にして次に向かったのは日張山(ひばりやま)青蓮寺です。 

 私が、このお寺の名前を初めて知ったのは當麻寺の練供養が行われた今年5月14日、石光寺で染井住職に御朱印を書いていただいた時でした。 

 その日は石光寺の前に徳融寺、誕生寺の御朱印をいただいていましたが、染井住職から中将姫ゆかりの寺巡りをするなら宇陀市にある尼寺、日張山青蓮寺は外せないと教えていただきました。 

 その後、地図で場所を確認しましたが、榛原駅からは、かなり距離があり二の足を踏んでいました。 

 しかし同じ方向で宇太水分神社もお詣り出来る事を先般知り、思い切ってお詣りさせてもらおうと決心して、この日の参拝になりました。 

 庫裡に声を掛けさせてもらい住職の森本順孝尼に御朱印を書いていただき、その後で本堂に安置されている中将法如の像をお詣りさせてもらいました。 

 奈良時代、右大臣藤原豊成公の息女に生まれた中将姫は継母の讒言により、この山に配流されたが、家臣松井嘉藤太に助けられて、この地に草庵を営み念仏三昧の生活を送られたが、この地に狩りに来られた父君と再会して都に戻り、その後、菩提の志止みがたく遂に當麻寺に入り出家剃髪の身となり法如尼と名乗られた事や、その後、再び、この山に登り、一宇の堂を建立して、自らの影像と嘉藤太夫婦の形像を手みずから刻み安置して、日張山青蓮寺と名付け永く尼主の道場とされた由緒ある山寺である事が境内の案内看板に書かれていました。