茅ヶ崎にて脱原発「お散歩デモ」実施される
去る10月26日、神奈川県茅ヶ崎にて脱原発を訴える「ちがさきお散歩デモ」が実施された。
「お散歩デモ」とは、その名の通りに散歩スタイルで行うデモで、主催者の岡本棟守氏によれば、これまでの脱・反原発デモに参加した女性達などから「もっと気軽に参加できるデモはできないか」という意見があり、「お散歩」という形式を考えたとのことだ。
そのスタイルは、プラカード等によって原発に対する抗議の意思を示すものの、シュプレヒコールは一切行わない。また、車道ではなく歩道を通行する。
当日はやや風に冷たさが感じられるものの、穏やかな天候だった。茅ヶ崎中央公園に集まった参加者は、定刻の11時に出発。大半か一般の市民で、なかには他のデモの主催者などの姿も見られた。
茅ヶ崎中央公園を出発する「デモ隊」
「デモ隊」はクルマや歩行者の支障にならないよう、周囲に配慮しながら進んだ。子供達も参加しているので、それほど速くはない。参加者は、雑談などをしながら進んでいく。
時折、地元住民にすれ違う。すでにこうした脱・反原発行動が認められているからだろうか、住民の反応も穏やかだ。「原発反対のアピールね」と、普通に答える主婦も見られた。
比較的少ない参加者ながら年代は幅広い
すでに東日本大震災ならびに福島第一原発事故から1年7ヶ月以上が経過しているが、こうした市民レベルの脱・反原発行動は現在も続けられている。同時に、かつては「デモ」というと決まったようなスタイルの行動様式しか見られなかったが、3.11以降はさまざまなかたちのデモが工夫されるようになった。
さらに、以前は「デモ」という行動は、「異質なもの」「特別な他人がやるもの」という雰囲気が強かったが、この1年半でそうした意識は確実に変化した部分があると言えるだろう。
デモ隊は1時間ほど茅ヶ崎市内を歩いた後、正午過ぎに再び中央公園に戻り、流れ解散となった。参加者は約40名ほど。その後、公園内でランチを兼ねた交流会が行われた。
この「お散歩デモ」は今回で7回目。毎月1回開催されており、今後も続けられていく予定とのことだ。