霞ヶ関-永田町にて生活保護法改悪反対行動実施される
去る6月5日、東京・霞ヶ関ならびに永田町において、「STOP!生活保護基準引き下げ」アクションの主催による、生活保護法改正とそれに伴う生活福祉切り捨てに反対する抗議行動が実施された。
まず、13時30分頃から厚生労働省前において抗議活動と同時に、集まった参加者による個人誓願が行われた。厚労省前に並んだ参加者達から、同省職員に一人ずつ請願が手渡された。
その後、永田町に向けてデモ行進が出発。「生活保護法改悪反対!」「命綱を断ち切るな!」「申請権の侵害をやめろ!」などのシュプレヒコールを繰り返しながら、霞ヶ関の官庁街を進んだ。
出発前のデモ隊
参加者に取材するテレビ局クルー
プラカードを掲げて抗議アピールするデモ隊
水際作戦は全国各地で恒常化している
「命を脅かす改悪反対!」
生活保護法改正反対を強い口調で訴えるNPO法人自立生活サポートセンター・もやいの稲葉剛氏
デモ隊は首相官邸前から国会議事堂・自民党本部方向へと進んだ。途中、日本共産党や社会民主党などの国会議員らがデモ隊を迎え、その趣旨に賛同する発言を繰り返した。
デモ隊を拍手で迎える日本共産党の議員たち
最後は自民党本部前で作家の雨宮処凛氏によるアピールで締めくくられ、流れ解散となった。参加者は主催者発表で200名だった。
今回の法改正について、NPO法人自立生活サポートセンター・もやいの稲葉剛氏は、「扶養義務強化では弱い世帯、とくに母子家庭が大きく影響を受ける可能性が高い」と問題点を指摘。さらに、安倍政権の進める改革について、「生活保護への締め付けはほんの入口。今後、年金や医療などにも手が加えられる可能性は大きい」とその危険性を指摘した。
なお、2013年6月14日(金)12時から13時には、社会保障切り捨てに抗議する「首相官邸前スタンディングアクション」が予定されている。
「STOP!生活保護基準引き下げ」アクション