昨日の夜のこと。



子供たちには毎度おなじみの小言を言っていました。

毎度おなじみ過ぎて、子供たちにも響かないし、

私もなんでこう、毎日毎日同じことを

繰り返し言わなきゃならないんだろうと悲しみすら覚えて、

しまいにはかなりヒートアップして怒っていました。




そんな時にふと私の口から出た言葉

「こんなことばっかりしてたら、ママは自分のことが嫌いになっちゃう!!」




本当にそう思ったから言ってしまったんだけど、

言ったあとすぐに、こんなこと言っちゃいけなかったかなって

ちょっと自己嫌悪になりました。




そうしたらその時、小学2年生の次女が

それまではいつものようにたいした反応も見せずに

早くママの怒りが収まればいいのにって言わんばかりな感じで

私の前に突っ立っていたのに、

急に顔を手で覆いながら、号泣、嗚咽を始めました。




どうしていきなりそんなふうに泣きだしたのか訊いてみると、

「ママが自分のこと嫌いになっちゃうって・・・

ママがいつも怒る時、どれくらいつらい気持ちでいたか、

何倍も分かったから」

と次女はそう言って、さらに激しく泣きました。




その瞬間、いろんな気持ちが私の中に波のように押し寄せてきたけど、

一つ大きく分かったのは、私の子育て間違ってなかったなっていうこと。




私の気持ちを分かってくれてる。
人の気持ちを痛いほど分かる子に育ってくれたんだな。




そして、

自分を嫌いになってしまうことは、とっても悲しいこと。

自分を好きでいることは、とっても大切なこと。

彼女が自分自身のことを大好きだと思っているからこそ、

それが大事なことだって分かってくれているんだなって

確認できたこと。




「りっちゃんは、自分のこと大好きでしょ?」

って私が訊くと、


「うん」

って大きく頷きました。




次女が私のことを思って大号泣している姿を見て

私も泣けてしまいました。




私は物心ついたころから自分のことが好きだなんて思えなくて、

自分を好きになるとか認めるとかっていうことがよく分からずにいたので、

こんな私が子供を育てたら、きっと子供も

自分のことを好きだなんて思えるようにはならないんじゃないかなって

ずーっと不安な気持ちで子育てをしてきました。




でもやっぱり子供にはそんな悲しい思いをさせたくなかったから、

なんとか自分のことを大好きになってもらえるように、

私なりにいろいろと考えて、

子供たちのありのままを受け入れて認めることを

他のことよりもまず、意識的にしてきたつもりでいました。




だから、自分を大好きだと思える子に育ってくれていたことが分かって、

本当に本当に、とってもとっても嬉しかった。




烈火のごとく怒っては子供たちを諭そうとしていたはずの私が、

むしろ子供たちの姿に、子供たちからの愛に

一瞬で包み込まれてしまいました。

諭されたのは私の方でした。




私、この子たちに本当に愛されているんだなって思ったら、

今私、何やってるんだろう・・・っていう気持ちにもなって、

私が子供たちに発してしまった言葉が

あれで良かったのかどうか今でも私には分からないけれど、

でも子供たちがまっすぐに育ってきてくれていること、

私の愛が伝わって、私にも愛で応えてくれていることを実感できて、

私にとっては大事な時間でした。




改めて、自分のことを好きでいることの大切さや、

自分を好きでいられない悲しさを

子供たちから教えられたような気がした出来事でした。




いつも私に大事なことを教えてくれる子供たちが大好きだし、

本当によくここに生まれてきてくれたって思います。




夜、子供たちの寝顔を見ながら、

何度も何度も「ありがとう」ってつぶやきました。