某所にてwとどリーナ=マッドサイエンティスト説が出ましたが、誤解が広がる前にご説明いたしますね。

わたくし、断じてマッドサイエンティストではございません。

ただ、なぜかやたらとマッドな方に目をつけられるだけなのでございます。

例えば、悪徳お代官様に横恋慕されて、「あれ~ご無体な~」と帯をクルクルほどかれちゃう、いたいけな乙女とでも申しましょうか。



わたしのマッド体験は大学生の頃、先輩から頼まれて実験台になったのが最初でした。

実写版キャシャーンか、はたまた「ダークナイト・ライジング」のベインかというマスクを付けて、トレッドミルを走りました。

で、これがけっこう大変でして…^^;

そのせいか、今でもトレッドミルやルームランナーの類は苦手でございます。



その後、別の先輩に、温度差の影響を調べる実験にもつき合わされました。

コードぐるぐる&Tシャツ・短パン姿で酷暑と極寒の部屋を行ったりしたのですが、なんとこれ、直腸温を測ることも含まれていたのです。

お○りに体温計を突っ込むなんて聞いてない~!!と騒いでも後の祭り。

とどは手術台に縛り付けられて、改造人間にされてしまったのでした←嘘です。



ようやくマッドな先輩方も卒業され、平和な日々が戻ってきた頃。

わたしは大学病院で親知らずを抜くことになりました。

するとなんということか、よりによって「歯の治療の影響を調べていますので、データ集めにご協力ください」と…

ええ、2度あることは3度あるとか、三度目の正直とか、そんな言葉が頭に浮かびましたわ。

もうイヤだと思ったのですが、説明してくださった先生がやたらとイケメンで…、いえ、その、何と言いますか…ごほごほ。


またしても心電図計やら血圧計やらを付けられて、まずは「100から7を繰り返し引いていく」というのをさせられました。

「93,86,79,72…」と暗算した後は、いよいよ抜歯です。

これがまたしても大変で。

まあ、抜きにくい歯だからこそ紹介状付きで大学病院に送り込まれたわけなんですが。


あまりにも時間がかかったせいでしょうか、途中で偉い先生とおぼしき方が様子を見に来られました。

  「どう?」

  「顎の骨をかなり削ったんですが、まだ歯が見えません」

  「…右と左、間違えてないだろうね?」

その瞬間。

わたしの心拍数と血圧が跳ね上がったそうです。


主治医の先生、顔面蒼白。

データを取ってる先生、大喜び。


実際には左右を間違われることもなく、無事に抜歯は終了いたしました。



さて、その後しばらくは再び平和な日々が続いたのですが、このまま平穏無事…なわけもなく。

なんとわたくし、マッドな学者さんから助手にスカウトされてしまったのです!


その先生は、運動となんちゃらかんちゃらの関連、とやらを研究されていて、ネズミをトレッドミルで走らせてデータを取る実験をなさっていました。

トレッドミルといってもネズミ用ですから、長さ50センチぐらいのちっちゃいベルトコンベアーをアクリル板の壁で囲ったもの。

で、そのネズミさんたちなんですが、ベテランになると壁に寄りかかって足を浮かせてサボるんですね。

そんな彼らに「オラオラ、真面目に走らんかい!」と教育的指導をするのがわたしのお仕事でした。


いやはや、例によってこれが大変で。

サボるは、壁をよじ登って脱走しようとするは、しっぽが挟まったと大騒ぎするは。

ほとんど保育園の保母さんでした^^;


この後も数年間はマッドな方々と縁の切れない人生だったのですが、おかげさまで今は全て過去の思い出、楽しい笑い話となっております。