パワーポイントアドイン-SKB図形には幾つかの重要な機能があります。

その一つが「図形枠」です。

 

オフィス図形は面と枠線で構成されています。

プレゼンテーションを作る場合に枠線は重宝するのですが、イラストを作る場合には邪魔になる事が多々あります。

以下の図形は、塗りつぶしを無し・枠ありの円を少しづつ大きくし、重ねたものです。

 

これを図形の結合ー接合すると1つの円になってしまいます。

枠線を使って作った図形は、グループ化ししたまま使うしかありません。

 

イラストに限って言えば、グループ化は悪です。(その根源である枠線も悪です。)

グループ化がダメな理由は、グループ化した図形を基本図形として使うと、他のグループ化した図形と組み合わせる場合、

更にグループ化しなければならない事があります。

すると、グループ化したものを更にグループ化するわけですから、かなり複雑な構造になってしまいます。

また、枠線で図形を作ると、「図の結合」を使い図形を削る・加える場合に難しくなる場合が多々あります。

 

こう言った理由で、イラストを作るための部品はグループ化ではない独立した図形を使うべきです。

そして、自作した図形または図形を作るために作った図形(型抜き用図形など)は部品として保存しておくべきです。

これはプリセット図形と同等の自作図形あるいは逆の意味を持った自作図形を多数持つという事です。

そして、独立した図形を作るには型抜き用図形などをプリセット図形と「図の結合」をして必要な図形を作り上げます。

 

話を元に戻して、

では、同心円を1つの独立した図形にするためにはどうすれば良いでしょうか。

 

答は「枠線の代わりに、図形の面で枠線を作る」ことです。

これを、SKB図形では「図形枠」と呼んでいます。
 
つまり以下のような事です。
この図形は枠無しの大きな四角形の中に小さな四角形を配置し、「図形の結合-型抜き/合成」しました。
これが、図形枠です。
図形の枠を20ポイントくらいにし、塗りつぶし無しにしたのと同じです。
もっと図形枠らしくしてみます。
これは2ポイントにしたものです。線に見えますが、線の部分は面です。
 
先ほどの同心円を図形枠で作り「図形の結合ー接合」してみます。
 

図形枠だと円にならずに同心円のまま1つの図形になりました。

 

図形枠を使うと、今まで作れなかった複雑な図形を作る事ができます。

後の記事で説明しますが、こんな図形も簡単に作れます。

 

しかし、図形枠を手作業で作ろうとすると、とても時間がかかります。

また、0.75ポイントの枠などは手作業では不可能です。

SKB図形はポイントを指定するだけで、図形から図形枠を作る事ができます。