「近似色フィルター」は簡単に言うと「写真をイラスト調にする」機能の集合体です。

 

例えばこんな風に。

 

これの元写真は以下のものです。

 

[自動2]タブの「スケッチ調」を通すと建築物などがイラスト調になります。

 

ではどのようなフィルターがあるかを見てゆきます。

 

[手動]

これはフィルターではなく、写真の部分を指定するとその矩形に含まれる色成分を分析して同系色を写真から切り出してきまっす。

切り出した部分はレイヤーとなり、別の部分を抽出してできた画像と重ねる事ができます。

あまり使わない機能です。

 

[自動1]

・汎用

画像を構成する「近似色数」と「黒の強調度合」及び「広域色(面積の大きい色)の間引き度合」を設定して画像を作り上げます。

作成される画像はパラメーターにより様々な画調になります。このため、プロファイル保存機能が付いています。

パラメーターの設定が難しいためこれもあまり使わない機能です。

 

・ポートレイト

単一色を持つバラの花などを色数を指定して画像を作成します。

画調はイラスト調になります。

複数色を持つ写真に適用すると、芸術風味の画調になります。

2色画像の「複数レイヤー」との違いは2色画像では基本色の指定が出来るのに対して、こちらは自動で色を設定します。

やってみると、想像と違った画像が出来上がったりもするパルプンテ機能でもあります(笑)

 

・浮き出し

線が浮き出た画像を作成します。

 

[自動2]

プロファイルを指定して様々な画調ができるフィルターです。

プロファイルとパラメーターの組み合わせで1つの画調でも感じが違った画像を作成できます。

説明と元写真がどのようになるかを見てゆきます。全て「綺麗」を使っています。

元写真

 

1.マンガ調

写真をマンガのようににします。色は薄くなります。

人物写真・風景写真両方共にマンガ調にします。

更に細分化した「綺麗」「普通」「やや粗い」「粗い」の4画調があります。

人物の正面写真の場合、なるべく鼻筋を無くし、顔の色をのっぺりさせます。

粗いとは輪郭を黒で作成する事を意味します。

その他は輪郭を濃いカラーで作成します。

 

2.劇画調

写真を劇画のようににします。濃淡が大きい画像となります。

人物写真・風景写真両方共にマンガ調にします。

更に細分化した「綺麗」「普通」「やや粗い」「粗い」の4画調があります。

人物の正面写真の場合、なるべく鼻筋を無くし、顔の色をのっぺりさせます。

粗いとは輪郭を黒で作成する事を意味します。

その他は輪郭を濃いカラーで作成します。

 

3.スケッチ調

写真をスケッチのようにします。

風景写真に向いています。色は薄くなります。

更に細分化した「綺麗」「普通」「やや粗い」「粗い」「基本」の5画調があります。

人物の正面写真の場合、なるべく鼻筋を無くし、顔の色をのっぺりさせます。

粗いとは輪郭を黒で作成する事を意味します。

その他は輪郭を濃いカラーで作成します。

「基本」とは基本処理のみを行い余分な味付けをしない事を意味します。

一番下にあるパラメーターで調整して画像を作成します。

 

4.似顔絵調(淡)

マンガ調の色階層を多くしたものです。

マンガ調でグラデーションが崩れるような場合に使用します。

更に細分化した「綺麗」「普通」「やや粗い」「粗い」の4画調があります。

 

5.似顔絵調(濃)

劇画調の色階層を多くしたものです。

劇画調でグラデーションが崩れるような場合に使用します。

更に細分化した「綺麗」「普通」「やや粗い」「粗い」の4画調があります。

 

6.油絵調

写真を油絵のようにします。

 

7.クレヨン調

写真をクレヨン画のようにします。

 

8.色鉛筆調

写真を色鉛筆で描いた絵のようにします。

 

9.塗り絵

写真を塗り絵にします。

「細微」「普通」の2画調があります。

細微は写真から輪郭を取り出したままの画像です。

普通は細微を加工し輪郭を太くします。

 

どうでしょうか。「近似値フィルター」は1つの写真から色々な画調を作れます。

是非、SKB画像をお試し下さい。