近似色フィルターには強力な輪郭抽出エンジンが搭載されています。

輪郭抽出を行い、指定に従って黒又は原画の色を少し濃くして輪郭が描画されます。

これが、最初に目指した機能でした。

つまり、風景やモノの写真をスケッチ調に変換するという事です。

 

風景をスケッチ調にすると、写真よりも面白味が出たりします。

写真によってはパワーポイントスライドの背景に使えるものも作れると思います。

マンガを描く方でしたら、その背景を使用してマンガの背景にできたりします。

コミPo!や六角大王・さし絵スタジオを使うと、主人公やサブキャラが用意されているため「マンガなんて書けないよ」と言う人でもマンガを描く事が出来ます。

※六角大王・さし絵スタジオはソースネクストの売り出しの時に買うと各500円で買えます。

 

モノをスケッチ調にすると、スライドで写真を貼るよりも写真をイラスト化する事で、その部分が浮かないようにする事ができます。

 

写真をスケッチ調にする方法

(1).スライドに写真を挿入し、選択します。

(2)「SKB画像」タブにある「近似色フィルター」を起動します。

(3)「自動2」タブを選択します。

(4)イラスト化の下にある起動時に「マンガ調(綺麗・色枠)人」と表示されている部分をクリックし、「スケッチ調(風景・物)を選択し、以下の中から適切なものを選びます。

 (a)綺麗・色枠

 (b)普通・色枠

 (c)やや粗い・黒枠

 (d)粗い・黒枠

 (e)基本

どれを選べば良いというのは言えなく、写真によって変える必要があります。

しかしながら、背景として使うなら、大体の場合「(c)やや粗い・黒枠」で十分でしょう。

鑑賞用なら「(a)綺麗・色枠」だと思います。(これは好みがあるのでやってみないと判りません。)

(e)基本はパラメーターを細かく設定する必要があるので慣れない間はお奨めしません。

(5)選択した画調の右にある青三角形を押すと、処理が始まります。

(6)一番下にある「加工画像をスライドに挿入して閉じる」アイコンをクリックしてスライドにイラスト化した画像を挿入し、「近似値フィルター」を終了します。

 

これらの選択がどのように影響するのかを見てみましょう。

 

[動物]

元写真

 

(a)綺麗・色枠

 

(b)普通・色枠

 
(c)やや粗い・黒枠
 
(d)粗い・黒枠
 
(e)基本
 
それぞれイラストになりますが、イラスト調であっても、段々マンガに近づいていくのが判ると思います。
 
コミPo!でキャラを作り、(c)入れてみました。
 
[風景・建築物]

元写真

 
(a)綺麗・色枠
 
(b)普通・色枠
 
(c)やや粗い・黒枠
 
(d)粗い・黒枠
 
(e)基本
 
これを見て判る通り、「綺麗」よりも「普通」のが綺麗に出たりします。
 
[文房具]

元写真

 
(d)粗い・黒枠
 
写真の色の濃さ・光源等によって異なりますので、もし、うまくいかない場合は別モモードを試してください。
どうしてもうまくゆかない写真というのもあります。その場合は別の写真を試してみて下さい。
※最低限、被写体のピントが合っている必要があります。
※写真全体をイラスト調にするには全焦点で写真を撮ると綺麗に作れます。