近似色フィルターは当初、景色・モノの写真をイラスト調にする事を目的として開発されました。

「イラスト調フィルター」が完成した時、人の写真に適用できないか?という声が出ました。

「ラスト調フィルター」を人の写真に適用すると、微妙だったためです。

 

当初の目的は景色・モノの写真をイラスト調にする事でしたから目標は達成したのですが、アニオタなフォトショプ職人が欲をだしました(笑)

そこで、別フィルターを作る事にしました。

それが「マンガ調フィルター」です。

「マンガ調フィルター」はかなり試行錯誤を繰り返しました。

で、ある日、思いついたアイデアがあり、試してみると「おお~結構いける」となったのです。

このアイデアについては企業秘密ですwww

フォトショプ職人もこれは何をどう適用したのか判らないとなりOKとなりました。

(その後、もしかして、あの方法を使った?と言ってきました。90%正解。流石です。後の10%は独自のロジックなので絶対判らないです。秘密の調味料ですwww)

で、「これできるなら、影の濃さを調整すれば、劇画調もいけるんじゃね?」となり、

「マンガ調フィルター」でパラメーターを弄ってみると、劇画調になりました。

つまり、マンガ調フィルターと劇画調フィルターのロジックは同じです。

パラメーターが違うだけです。

 

「マンガ調フィルター」がスマホなどの処理と違うのは、基本ロジックに「イラスト調フィルター」を使っているため、背景が最低でもイラスト調になる事です。

また、「イラスト調フィルター」でも凄い量の計算をしますが、「マンガ調フィルター」はその何倍もの計算をしますので、スマホCPUでは短時間で処理する事は無理です。

 

上記イラストの原画はこちら。

マンガ調・劇画調にすると、写真と同じようで違うものになります。

※この記事では人を扱っていますが、風景でもマンガ調になります。

 

操作は「イラスト調フィルター」とほぼ同じです。

写真をマンガ調・劇画調にする方法

(1).スライドに写真を挿入し、選択します。

(2)「SKB画像」タブにある「近似色フィルター」を起動します。

(3)「自動2」タブを選択します。

(4)プロファイルを選択します。

イラスト化の下にある起動時に「マンガ調(綺麗・色枠)人」と表示されている部分がプロファイルです。

プロファイルをクリックし、「マンガ調」あるいは「劇画調」を選択し、以下の中から適切なものを選びます。

※起動時に「マンガ調(綺麗・色枠)人」が既定になっています。綺麗モードでマンガ調にしたい場合はそのままにします。

 (a)綺麗・色枠

 (b)普通・色枠

 (c)やや粗い・黒枠

 (d)粗い・黒枠

どれを選べば良いというのは言えなく、写真によって変える必要があります。

しかしながら、基本的には「(a)綺麗・色枠」で良いと思います。

(5)選択した画調の右にある青三角形を押すと、処理が始まります。

(6)一番下にある「加工画像をスライドに挿入して閉じる」アイコンをクリックしてスライドにイラスト化した画像を挿入し、「近似色フィルター」を終了します。

 

これらの選択がどのように影響するのかを見てみましょう。

 

元写真

 

マンガ調(綺麗)

 

マンガ調(普通)

 

マンガ調(やや粗い)

 

マンガ調(粗い)

 

劇画調(綺麗)

 

劇画調(普通)

 

劇画調(やや粗い)

 

劇画調(粗い)

 

同じように見えるかも知れませんが、服などの細部が微妙に違います。

先にも書きましたが、こだわりが無ければ通常は綺麗モードで問題無いと思います。

 

マンガ調・劇画調共に影の大きさを変える事ができます。

[自動2]タブの下にあるパラメーター群で劇画を選び、「影領域」を大きくすると影が小さくなります。小さくすると影が大きくなります。逆ですので注意下さい。

パラメーターを変えたら、青三角形をクリックして再実行します。

 

劇画調(綺麗)で影を大きくした例です。

 

このように各モードでもパラメーターを変えると画調を変える事が可能です。

 

ピントが合っている事が大前提ですが、

写真によってもかなりマンガ調になるかスケッチ調止まりになるか、違いがあります。

また、処理前に一番上にある「明るさ」を暗くすると良い感じになる事があります。(-20~-40くらい)

 

色々試してみて下さい。

※フリー素材だとあまり良いのが無くて、判りづらくてごめんなさい。

ご自身の写真やネットから取って、やってみると良いかもです。