衆議院選挙は予想通り、自民党圧勝でしたね。安倍さんは、よくやっていると思います。  アベノミクスは評価しませんが、 外交面では歴代の総理の中でも 突出したバランス感覚と フットワークの軽さを発揮しています。 海千山千のトランプやプーチンともうまく立ち回っているし、中国からの脅威に対し、世界の世論を味方につけ、各国の首脳とも良好な関係を築きつつあると思います。 

 

僕は安倍政権のマニフェストには概ね賛成ですが、一点 消費税増税だけは反対です。日本は欧米先進国と違い、庶民は景気回復を実感で来ていない。特に地方に行くとこのことを強く実感します。この状態で消費税10%にしたら、消費はさらに落ち込み、デフレ脱却と真逆の道に行くでしょう。

 

さて今回の選挙結果を見て感じたことは、たった一言が命取りになるということ。前回の都議会選では安倍さんが、「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」といって大敗した。今回は小池さんが、「排除します」という一言で負けた。日本人はああういう上から目線には嫌悪感を抱く ということなのでしょうか?
                                                                                               

小池旋風は、あの一言で一気に逆風になった。自民との大連立を否定しない曖昧戦術も、安倍政権不支持層の受け皿になりきれなかった要因。結局 戦略のなさから、野党第一党は立憲民主党に奪われる結果に。小池さんの敵失に助けられたが、自民党は前原さんの無能ぶりにも救われた。 

 

それにしても民進党の解党はあっけなかったです。つい先日の「党首代表選挙は何だったのだろう?」と思います。前原さんはホリエモン偽メール事件に次ぐ2回目の大失態。これで政治生命は終わったでしょう。

 

今回の選挙で分かった大衆心理は、「人はブレや迎合を嫌い、リスクをとる勇気を好む」ということ。 民進党の名前ではもはや勝てないので、小池人気にあやかろうとして、希望の党の公認を取ろうと移籍した。しかしその安易な姿勢は有権者の不快感を生み、結果、多くの候補が涙を飲んだ。 

 

一方の旧民主党の大臣クラスは無所属で出馬した。こちらは比例復活はないので、退路を断っての出馬。リスクを取っているという点では、希望の党に移った候補者よりも潔く好感が持てたということでしょう。 もっとすごかったのは、立憲民主党の大躍進です。候補者62名に対し当選者54名。当選率90%です!誰がこの結果を予想したでしょうか?「ストップ・ザ・安倍政権」を最も期待されている存在であることがこの数字からも分かります。 

 

希望の党に鞍替えしなかったことは、安易に迎合せず、目先の損得に飛びつかずに(たとえダメな党であったとしても)そのぶれない姿勢が評価されたのだと思います。その象徴が新潟4区だったと思います。ここは不倫夫を持つ 金子 恵美 さんと菊田 真紀子 さんとの一騎打ち。退路を断って無所属で出馬した菊田さんが、崖っぷちの勝利を収めました。 

 

選挙のたびに思うのですが、70歳超の方は老害ですから出馬はご遠慮願いたい。小沢さん、菅さん、額賀さん、伊吹さん、細田さん、大島さん、野田 さんらはもう十分やったのでいいでしょう。この辺でいい加減、引退してほしいものです。また総理経験者も上がりのルールを作ってほしい。野田さんは、日本をダメにした張本人ですから菅さんと共にもう出ないでほしい。民主党のあの悪魔の3年は、バブル崩壊後の20年よりも日本の国益を損ねたとすら思います。国民はこの党に政権をゆだねるとどうなるか?を嫌というほど思い知らされた。だからあの3年は一生忘れないでしょう。 

 

個別の事案は触れませんが、豊田 真由子さんだけは、気になりました。さすがに落選しましたが、この方も「まぁよく出るなぁ」というのが率直な感想。与党なのだから公認するときは、人格もしっかり調べてほしいものです。選挙のたびに気になる土下座までしてお願いする姿勢は、見ていて痛々しいし、彼女に限らずやめてほしいです。もっと人間としてのプライドや尊厳は持てないのかな?と思います。 

 

この国の議員はあまりにも優遇されています。金銭面でもそうだが、グリーン車・ファーストクラス乗り放題など一般人から乖離した特典が多過ぎるから、一度なったらやめられないのでしょう。彼らは究極タックスイーターです。必要最低限の定数にし、税金が無駄に使われていないように人格もさることながら、あらゆる角度から監視するべき存在。重税感の痛みを感じながら日々細々と暮らしている私たちの思いも感じてほしいものです。

 

参議院は即刻廃止し、今の議員定数の半分で議会運営すべき。さらには小選挙区だけにし、比例復活もなくしてほしい。なぜなら「この議員を落としたい」という目的で投票する方の意志が反映されにくいからです。 議員削減も永遠のテーマです。マニフェストにはうたうが、実際に実現となるとトーンダウンし、結局 何も変わっていない。自分たちが法律を作るので権益を脅かす事案はカットされてしまう。結局土下座までして居直るということは、それだけ政治家という職業が相当おいしいということでしょう。議会の4割が世襲であることからもそれは裏付けられます。そろそろ世襲も出来ないようにすべきではないでしょうか? 

 

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